こんばんは、デザイナーのブンです。
最近思うのですが、未来電子は我が社ながら意識の高い人が多いな〜と思います。
役員、社員、インターン。
「とりあえず◯時から◯時までおったらええんでしょ」
役職・部署に関係なく、そういうタイプの人は未来電子にはいません。
もし入ってきても、きっとギャップで続かないですね。
意識の高い人は、技術・能力・成長にとても貪欲。
凄く良いことです。
しかし。
実は、そんな意識の高い人ほど陥りやすい罠があります。
それが「認めてほしい病スパイラル」です。
「認めてほしい病スパイラル」とは?
このスパイラルにハマりやすい人の特徴
・頑張り屋さん
・自己成長のために努力する
・上司や先輩に積極的にコミュニケーション
・なかなか自分で自分を認められない
・人が認められると悔しい
・肩書きに強い憧れがある
4つ以上当てはまった人は、注意です!
もしかしたら、認めて欲しい病スパイラルに、片足突っ込んでるかもしれません。
では認めて欲しい病スパイラルとはどんな状態なんでしょう?
認めて欲しい病スパイラルの人
自分のタイムレコードをチェック。
必死で頑張って、息切れフラフラ。
1人マラソン状態。
同じ意識の高い人でもこのスパイラルに入っていない人もいます。
それは、認められて活き活きサイクル側にいるからです。
認められて活き活きサイクルの人
走るより車の方がいいじゃん!
みんなで乗れる車を用意!
全員で鼻歌歌いながらドライブ状態。
この「認めて欲しい病スパイラル」の人は、横のドライブ軍団を見て思います。
「車に乗って鼻歌歌ってドライブか…ええなぁ。
こっちは、こんなに頑張ってるのに!」
なぜ同じように意識が高いのに、こんな差が出てしまうんでしょう?
ベクトルを、ちょっとずらそう!
技術・能力・成長が大好きなのはいいことです。
問題は、この3つに対しての承認欲求が肥大化することです。
認めて欲しい病スパイラルの人
【自分自身が認められたい】
成長したい→頑張る→成長する→自分の期待ほど認められない
「なぜこんなに頑張っているのに、認められないんだー!!」
だって技術・能力upも、自己成長も、他人にとってはどうでもいいことですよね?
ではどうすればいいか?
認められて活き活きサイクルの人
【自分の会社が認められたい】
会社を成長させたい→頑張る→会社・自分が成長する→会社・自分認められる
そう、頑張る方向をズラす。
自分の成長ではなく、会社の成長を考える。
たったそれだけです。
そもそも、このスパイラルにハマっちゃう人は、「頑張る力」のある人。
努力のベクトルをちょっとずらすだけで、認められて活き活きサイクルへ転換出来るんです。
「じゃあ自分のスキルはどうすればいいの?
この会社では通用するけど、他で通用しないのは嫌だ!」
そんな風に考える人もいるかもしれません。
でも安心して下さい。
会社の成長を考えた上で必要なことをやっていれば、必然的にスキルは付くし、結果としても残ります。
例えば就職活動をしている人がいるとします。
「前の会社では何をしていましたか?」
この質問、だいたいされると思います。
あなたは何と答えますか?
「プログラマーをしていました。
RubyとPythonは完璧です!」
確かに具体的な技術を言えるので、いい感じに聞こえます。
これが活き活きサイクルの人の場合、どうなるでしょう?
「MIRAIというサービスの立ち上げに、プログラマーとして携わりました。
サービスの根幹となっている〇〇の部分を、〇〇すべきと提案し、実装させました。
現在その〇〇がうまくいき、ユーザー数はXXX万人を突破しています。」
さて、採用担当者は、どちらを採用するでしょうか?
私なら「全員が乗れる、ゴールまで快適に行ける車を用意した人」を採用しますね。
私がこのスパイラルから抜け出したきっかけ
この「認めて欲しい病スパイラル」
これは、マズローの5段階欲求の内、自己実現欲求と尊厳欲求の部分です。
マズローの5段階欲求については→こちら
「こうなりたい」「認めて欲しい」
この2つがどちらも満たされずに、グルグル回って泥沼になる。
実は私も「認めて欲しい病スパイラル」にハマった一人でした。
私がこのスパイラルから抜けだしたのは、一度未来電子を辞めようとした時です。
その時の私はというと。
例えば、メディアチームが契約が取れた時、100%で喜べませんでした。
「もうスケジュールぱんぱんやのに、どーすんねん…。
あーあ、皆この後飲みに行くんやろうな〜。」
そんなことを考えてしまう、酷い状態でした。
会社として売上が上がっているのに、喜べない自分。
そんな自分が嫌で、誰にも言えないまま、フラストレーションだけが溜まっていく。
振り返ってみると、かなりダークサイドに行きかけてますね。
そしていよいよ、退社を希望。
就活も本格的にしていました。
あの時すんなり「お疲れ!」と言われていたら、私は今こうやってブログを書いてはいないでしょう。
でも、必死に会社に引き止めてくれた人がいました。
もちろん軽い気持ちで言った事では無かったです。
本気で辞めるつもりでした。
しかし、自分の固い意思をひっくり返されたからこそ、腹をくくりました。
「ひとまず1年間だけ残ります。
1年後、やっぱり違うと思ったら辞めます。
その代わり、この1年は死ぬ気で未来電子のために全力を尽くします。」
不思議なことに、この退社事件があって以降、私はスパイラルからすっきり抜け出しました。
今まで「自分のこと」を考えていた部分が「会社のこと」に変わっただけ。
終電まで残ることも、休日出勤も、家で作業をすることも増えました。
それでも、スパイラルまっただ中だった時とは違い、毎日楽しいんですよね。
もちろん、1年限定の契約は、とっくに私の中で無期限更新しています。
社畜にはなるな
ただ1つ間違えて欲しくないのは、「自己犠牲で会社のために働け」って意味じゃないって事。
当然ですけど、
会社が発展したら、社員も潤う。
その会社の成長に大きく貢献できたら、評価されるし、もっと潤う。
効率化・仕組み化したら、自分がやってみたいことに手を出せる。
それだけなんです。
社畜になれって事じゃない。
努力の方向音痴はもったいないよ、って言いたい。
ここで、マズローの5段階欲求をもう一度見てみましょう。
実は、自己実現よりも、尊厳欲求が先なんですよね。
人は、まず誰かに認められないと、次の段階へ進めない。
私は一度辞めかけた時、本気で引き止めてくれた人がいた。
だからスパイラルから抜けだして、その先へ進めたんだと思います。
もし今「自分スパイラルにハマってるな」って人がいたら、私の所に来て欲しい。
一度は闇堕ちしかけた私だから、理解できることがあるかもしれない。
そして、何を頑張れば、会社の成長に貢献できるか。
一緒に考えましょう。
マズローの5段階欲求の上、更に高みへ。
すっかりスパイラルから抜け出し、今は活き活きサイクルでドライブ中の私。
そんな姿を見て「めっちゃ仕事頑張ってるね」と言う人がいます。
その言葉、全然しっくりこないんですよね。
「頑張ってる」って感覚があんまり無くて。
純粋に未来電子という会社が好き。
そして、この会社を成長させることに今、夢中になってるだけなんです。
ちなみに、マズローは晩年、5段階の欲求階層の上に、さらにもう一つの段階があると発表しました。
それは「自己超越」という段階。
「目的の遂行・達成『だけ』を純粋に求める」
見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭するという領域のようです。
このまま、活き活きサイクルでドライブし続けていたら。
いずれそこへと到達できるんじゃないかな〜と思っている、最近の私でした。
あでゅ〜!!
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