2014.6.25

「PhotoshopCC」vs「Sketch3」どっちがいいの?

クリエイティブ統括執行役員 インターン

モリ ブン


Mac用グラフィックツール、Sketch3の勉強会「ふにセミWS Vol.3 – Sketch3ことはじめ -」に参加してきました!!

どうもこんにちは、デザイナーのぶんです。

AdobeのFireworksが開発終了となり、最近ちらほら名前を聞くようになっていたSketch。
今回は実際にSketchを使ってみて、PhotoshopCCとSketch3、どっちの方がいいのか?を私なりに比較したいと思います。

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「PhotoshopCC」vs「Sketch3」

デフォルトで入っている機能のみにおいて、私の目線で比較してみました。

PhotoshopCC vs Sketch3
起動の早さ WIN! ◯
WIN! ◎ 画像の補正
WIN! ◎ 画像の作り込み
スライス機能 WIN! ◎
CSSとの親和性 WIN! ◎
WIN! ◎ 安定性・情報
拡張性

※以下、Sketch3はSketch、PhotoshopはPsと記載します。

起動の早さはSketchの圧勝

Adobe製品おなじみの、アプリケーションの起動待ちにイライラしちゃう。
そんな人はSketchの起動の早さに感動すること間違いナシ。
パソコンのスペックにもよると思いますが、私のMacBookProではSketchの起動は1秒かからないです。

画像補正はさすがに譲れない!?Psが優秀

Psはその名の通り、元は写真を補正するソフトです。
さすがその点はPsが当然と言っていいほど優秀です。
Sketchも出来なくはないですが、そこはわざわざ効率の悪いSketchで全部やる必要はないですよね。

画像の作り込みはPsじゃないと無理

基本的には画像補正と似た理由です。
Sketchはバナーのような画像をゴリゴリ作りこむのが、圧倒的に不得意です。

スタイルをかけたレイヤーを重ねまくってパターン薄く焼きこみで光彩がもにゃもにゃ…なんて私のような人は、Sketchでは少し物足りなく感じます。

スライス機能はSketchに感動!

Sketchの機能で一番感動したのが、スライス機能の使いやすさ!
各レイヤーグループ毎はもちろん、エクスポート設定を複数保存しておけるので、アプリのアイコンなどの書き出しが便利!

また、Sketchは基本ベクトルデータなので、拡大して書き出すのもお手の物。

エクスポート設定では、画像形式や、サフィックス何倍で書き出すかが設定できる他、レイヤー名をimages/〇〇などにしておくだけで書き出しの際にimagesフォルダを自動生成して書き出してくれます。

CSSとの親和性でSketchが化ける?

Sketchのプロパティ「影」「ボーダー」「グラデーション」などは、すべてCSSで書きだす事が出来ます。
デザイナーとコーダーが分業している場合など、この機能があればコーディングの際の情報共有がとっても楽になるんじゃないでしょうか。

「どこまでの作業を、誰が担当するのか」など、最初の導入コストはかならず必要にはなってきますが、スムーズに動き出せばかなりの仕事効率化に繋がりますね!

安定性・情報はまだまだAdobeブランドが強い

Sketchは結構ガッツリ使いはじめると、所々不安定な部分に気付きます。
挙動が不審だったり、時々落ちたりもします。

また、Sketchが各方面で注目されているとはいえ、さすがにまだまだシェアの多いAdobeブランド。
何かトラブルがあった時や、困ったときの情報は圧倒的にPsが多いです。
Sketchも無くはないですが、英語が多いのでEnglishがreadingできる人でないと困ることもあると思います。

結局どっちがええの?

私は今回Sketch3の勉強会で初めてまともにSketchに触れましたが、帰りにすぐiTuneカードを購入しました。
(Sketchのまわしモンじゃないですよ)

というのも、最近モックを作ることが増えてきていたり、これから増えそうな仕事の領域にピッタリ合っていたからです。

ただ、今すぐPhotoshopと置き換わるものでは、ぜったいに無いです。
PsとSketchはそれぞれ得意な部分が違います。
結局は両方とも使い慣れて、得意な部分でそれぞれ使い分けるのが一番効率がいいですからね。

ということで、私の結論はコレ!

Ps→ガッツリ画像編集・バナー制作・LP制作など
Sketch→モック・UI制作など

最近のアプリケーションは、拡張機能をユーザー側で追加して、自分好みにカスタマイズするのが普通になってきましたね。
今回の2つもそうですし、SublimeText、Coda2、Adobe製品、その他モロモロ…。

基本の機能をあえて絞って、自分に必要な機能を選択できるのは、アプリが無駄に重くならない点でもすごくいい流れだと思います。
そして、現段階では両方の使い分けが一番いい…と思っていますが、拡張機能がどんどん増えて、どちらかだけで良くなる未来も、いずれ来るかもしれません。

「Fireworksとは比較せんのかい」って人

Fireworkerの皆さん、きっとこう思っているでしょう。
Photoshopとの比較はどうでもいいんだよ。Fireworksと、どう違うんだよ。

解ります。

しかしFireworksの開発終了は、もう誰にも、どうにも出来ない事実です。(多分)

今はまだ現役バリバリの人も、共用している人も、移行作業をしている人もいるでしょう。

でも、前を見ましょう。
未来のあるツールを、それぞれ自分の仕事に合った使い分けをしましょうよ。

ということで、さよなら、Fireworks。

最後に、セミナーに参加して

気にはなっていたけど、実際に触ったことはなかったSketch。
先日のセミナーでは、電子書籍「これからはじめるSketch」の著者である、こもりまさあきさんのお話を聞いてきました。

一応わたしはセミナーに行く前にサラッと体験版を触っていたのですが、まさに「ことはじめ」。
ハンズオンで一緒に簡単なラフを作成したり、全く初見の人でも充分、Sketchを使えるようになれるイベントでした。

新しいツールって、なかなか導入に踏み出せないですよね。
でもそのツールの良いトコを知り、そして実際に触り始めると、だんだん楽しくなってくる。

今回のセミナーではその1歩目をスムーズにサポートして貰える、素晴らしい勉強会でした。

私もSketchの虜になり、既にモック作りにバリバリ主力として使っています。

みんなもSketch使お〜!

あでゅ〜!


この記事を書いた人

クリエイティブ統括執行役員インターン

モリ ブン