インターン18日目。
今日もcakephpを使った失敗掲示板を作成していました。
しかし、以前にも増して成長のスピードが落ちてきている。
そろそろ危機感を感じてきました。
この状況ではいつまでたっても拉致があない。
今までやってきた攻略法もなかなか通用しなくなってきて、どこに向かって進めばいいか分からない。
まるで砂漠の真ん中で行く当てもなくさまよっているような状況です。
失敗の積み重ねがまだまだ足りないのか、それとも間違った方向に進んで行き止まりにぶち当たっているかは分かりませんが、一日の成果が少なすぎる。
いま、この状況を打破する方法を必死に考えていますがなかなか答えが見つからない…もうどうしたらいいんですかね…
なぜ、いきなりこんなにネガティブに?かというと実は日本の哲学者で作家でもある中島義道さんの影響です。
私の嫌いな10の人びと/中島 義道
彼には嫌いな人がいます。
私の嫌いな10の人びと/中島 義道
- 1 笑顔の絶えない人
- 2 常に感謝の気持ちを忘れない人
- 3 みんなの喜ぶ顔が見たい人
- 4 いつも前向きに生きている人
- 5 自分の仕事に「誇り」をもっている人
- 6「けじめ」を大切にする人
- 7 喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人
- 8 物事をはっきり言わない人
- 9 おれ、バカだから」と言う人
- 10「わが人生に悔いはない」と思っている人
一見、「この人たちのどこがいけないの?」と思うかもしれませんが、それにはしっかりとした理由があります。
例えば4つ目のいつも前向きに生きている人。
そもそも、いつもいつも前に向きに生きれるはずないのでは?
人生嬉しいときもあれば、落ち込む瞬間だってある。
それをすべて、前向きに生きようとするには違和感があります。
もっと大本を言えば、そもそも後ろ向きになることがいけないという風潮があります。
後ろ向きの何がいけないのでしょうか?
別にこれは屁理屈を言っている訳ではないです。
感謝の気持ちを忘れない人
もう一つ例を挙げます。
中島義道は「感謝の気持ちを忘れない人」を嫌いな人にあげています。
「感謝の気持ちを忘れない事はもちろん大切なことです。
でも、おうおうにして現代日本では、これを知能指数ならぬ人間性指数とみなし、すべての人に高飛車に強制し、これが欠如している者、希薄な者を欠陥人間と見なす風潮がある。」
別に感謝をすること自体は悪いと言っていません。
彼が嫌いなのは、常に感謝することをよしとし、相手にもその価値観を強要する人たちのことです。
また、ほかにも笑顔が耐えない人を嫌っています。
「この国では個人のむき出しの感情を嫌う。とくに、悲しいときに涙を流すこと、暗い気持ちのときに暗い顔をすることを禁じる。自分のマイナスの感情をそのまま表現するのは、失礼なのであり、社会的に未成熟なのです。」
もちろん彼の言葉に共感できる者もいればそうでない者もいます。
彼自身も無条件に自分の考えを受け入れてほしいとは思っていません。
聞いたことを暗黙のままに信じきることは宗教です。
大事なのは何かに対して疑いの目を向けることで、それこそが哲学だと彼は語っています。
常識に逆らう力を身につけるためにも「なぜ?」と疑うことが大事だと感じました。
僕自身、彼の価値観は真新しいもので新たな発見になりました。疑いの目を持って考えること、実践していきたいと思います。