こんにちは、インターンの海地です。
先日、学生起業サミットに参加してきました。
私サミットとか交流会、ワークショップとかあんまり好きじゃないんです。
なんか空気感が苦手で・・・
その理由は次回お話するのでここでは割愛します。
苦手でしたが、今回代表が参加しているため参加してみました。
すると登壇していたリディラバの代表の安部さんというすごい存在感がある方が、
私がいつも「もやもやする~」って言ってたことをバシッと言葉にしていたんですね。
スッキリすると共にめっちゃおもしろい!と思ったので、
安部さんの発言から最近のもやもやをお話しようと思います。
今回は「学生起業ってほんとにいいの?」ということについて。
学生起業に対するもやもや
ではまず、なぜもやもやするのか考えました。
※今回は、「起業」がゴールになっているような学生。 ビジョンが見えないただ起業しているだけの学生について考えているので、 ほんとにすごい一部分の学生起業にはあてはまりません。
その1、ほぼしょぼい
まぁ当たり前ですね。
経験が少ないんですから。
その2、学生感が強い
やはり周りの影響が強いのでしょうか?
社会人なら絶対に許されないことが学生ってことで甘くなっています。
その3、周りの評価
全然すごくなくても、「起業した」ってだけで評価される。
起業するには売上がなくても一年間で数十万かかるので、
その行動力と覚悟はすごいなーって思いますが、
中身が伴っていないとんんーってなりますよね。
でも、やっぱり周りにいない存在だし、
行動力や意識など高いといういいイメージがついているので、
やっぱりすごいんかなぁと思ったり。
「起業してます!!!」って人にあったら
「すごいですね。」って言わんといかん気がしたり。
でも、本当めっちゃすごくて尊敬している人もたくさんいるから
判断が難しいんですよね。
時間的にも金銭的にもリスクを背負っている人というのはやはり覚悟も気迫も違って、すごいなぁと感じます。
だから、ほんとにすごい人と、全然すごくない人が同列に評価されていることに対してもやもやしてるのかなぁと思ったり。
みなさんも学生起業に対してどうなの?って思うことはないですか?
学生起業がうまくいかない3つの理由
もやもやの原因を考えてみると、私は学生起業は本当にすごい人もいるのに、やっている気になっているだけの起業「ごっこ」のような起業家が好きではないのだなぁと。
ごっこというかおままごと?
Facebookのマーク・ザッカーバーグも、
ソフトバンクの孫正義さんも学生起業で
本当にすごい人も、イノベーションを起こしている方もたくさんいます。
ですが大半はやっている気になっているだけの人。
ではその人がどうしてそうなってしまうのか。
学生起業のデメリットとは何があるのでしょうか。
1、現状に満足しがち
学生で何かをやっている人でも、それは自分の力でないことがほとんどです。
大人たちがすべて環境を整えてくれた上で、お膳立てしてくれている上で、
時間的なリスクはかかっているもののほぼリスク無しにやっている。
インターンだってそうです。
仕事を任せていただいていても
すべて環境を与えてくれて、課題を設定してくれて、その上で仕事をさせていただいています。
もちろん自分で何か考えたり、企画したりすることはあります。
というかそれをしていない人はいないと思います。
ですが、それはすべて元になる部分を与えてもらっていて、自分で何か生み出したものではありません。
もちろん、学生起業に限った話ではありませんが、このように多くの人に支えられて自分が表に立たせてもらっている場合でもそれに気づいていないことが多い。
これをやっている自分すごい!まわりの学生とはちがう!ってなりがちです。
そして、そこでハングリー精神を失ってしまう。
だから同世代でハングリー精神をもって活動している人と成長速度が変わってきます。
2、「学生」がステータス
「学生」起業と言われているように学生であることをPRポイントにしている。
もちろん学生で起業している人はごく少数であるために、周りと違うということをアピールすることができるでしょう。
しかし、なんでそこをアピールする必要があるのか。
学生であることしかアピールポイントがないからのように思います。
本質的に何もすごいことはしていない。
ただそのことを「学生」がしているからすごいんだ、って感じ。
そういうところは裏でお膳立てされていて、前に立っているのが学生であることがほとんどです。
その人が学生でなくなった時、どうするの?
何がアピールポイントになるの?
学生起業で成功している人は、学生であることを全面に押し出してはいない人が多いように感じます。
評価されるべきところはそこではないからです。
3、経験値が低い
学生であるということは必然的に若いです。
経験が無いです。
会社の経営に必要な、ヒト・モノ・カネに分けて考えてみましょう。
ヒト
ここでいう人は人脈や仲間のことを言います。
これは行動力にもよるのかなぁと思いますが、やはり歳を重ねている人のほうが交友関係が広い傾向にあると思います。
モノ
ものとは技術力のことですね。
これも歳を重ねている人のほうが優れている傾向が強い。
カネ
上に同じです。
学生が一番弱いところはこの資金力が少ないところにあると思います。
以上が私が学生企業がうまくいかないと思う理由です。
学生起業はよくない?!
以上が私が学生起業がうまくいかないと思う理由です。
安部さん、そしてメンターの今野さんは、
- 基本的に学生起業反対
- 学べることが少ないから
- 50人以下の規模の会社で社長のカバン持ちするほうがいい
とおっしゃっていました。
ほんとにそのとおりだと思います。
未来電子でインターンをしていてもそれを感じます。
やはり起業すると、自分でやっていかないといけなくなるわけで。
常に自分よりすごい人がいるわけではないですよね。
ですが、常に近くに尊敬する人がいて、その人の動向や考えを聞くことができる環境の方が成長が速い。
隣で、CEOとCCOが経営の話をしているのを聞けるというのも珍しくないです。
もちろんメリットとして、
- 若くて失うものが小さいうちに起業してみるというのもひとつの貴重な経験
- 型にはまっていないので新しいアイディアが出やすい(が、実現しにくい)
- 体力がある
などがあげられます。
だから、技術もあって、イノベーションを起こせるようなアイディアがあるのならしてみてもいいのかなぁと思います。
ですが既出のサービスをする場合。
スタートアップの根本にあるイノベーションを起こすことを前提にして考えると、
小さいビジネスをやるよりも、大きな世界を変えるビジネスをやったほうが楽しいのかなぁ~と。
どちらが正解かというのは、その人の目的にもよるのだと思います。
何を達成したいのか?どのような人物になりたいのか。
それに合わせて学生で起業するべきかどうか考えるのがいいのかもしれませんね。
おまけ
私もやりたいことがあって、それをやっている人や団体が見つからなかったので自分で起業したい!って思っていました。
ですが、自分は圧倒的に力不足で、今それをすべきではないと気づきました。
今はビジネスというものを近くで見て勉強中です。
もちろん、自分のしたいことのために動いてはいるのですが、起業するよるよりも、
今はこのまま経験値をためていって、自分のしたいことをできるようになればと思います。
・・・学生起業反対派なのですが、なんだか中途半端な立場になってしまっているところがまだまだですね。
次回も安部さんのお話から「学生」と「ビジネス」について考えていきます。