こんにちは、インターンの海地です。
みなさんは成果主義についてどう思いますか?
私は、固定給より能力給・成果報酬型がいいと思っていますが、最近本当にいいのかと疑問を持ち始めました。
その考えが変わったのは、「教える技術」という本を読んでからです。
前回のブログで、黒田さんが「教える技術」について書かれていました。
教える技術が全くない私には新鮮な内容ばかりで、学ぶことが多くありました。
できないのは本人の努力が足らないからでしょ?
私は今まで、できるようにならないのは、本人の努力が足らないからだと思っていました。
バイトでもそう。
やり始めて半年も立っているのにどうしてこんなこともできないの?
どうしてここに気づかないの?
もっと努力すればいいのに、と思っていました。
でも、人には得意分野も不得意分野もありますよね。
同じプログラミングの講座を受けても、同期はすごくできるようになってシステムを作れるまでになっていましたが、
私は全然できるようになりませんでした。
努力が足りなかったから、といえばそれはもちろんそうです。
でも、プログラムを書くにあたっての考え方など
元々のスキルも多分違ってたんだと思います。
そこで、成果で評価されていたら
「私は出来んヤツや。もうやめよう。」となっていると思います。
パレートの法則を思い出してみよう。
2:8の法則とも言われているパレートの法則。
「できる人」「できない人」はだいたい2:8の割合になっているということ。
だからこそ、上位2割になるために必死に努力する必要があるし、
努力次第で上位の2割になれると思っていました。
でも、そんなの要領や今までの積み重ねで個人差があります。
やらないといけないことが、自分の不得意分野である可能性は大いに考えられるし、
ただ経験不足ということもあるかもしれません。
結果は行動の積み重ねである。
最初は「できない」ことが、「できる」つまり成果を残せるようになるまでには
必ず「行動」が積み重なっています。
そして、その行動をするにも知識がいると思います。
例えば、英語が全くできない!という人が英語をできるようになりたいという場合。
できる人からすれば、なんでこの人こんな勉強方法してるんやろ、って思うことをしていることもありますよね。
でも、できるようになる行動が何かも分からない場合も多くあります。
正しい行動が何かすら分からない。
だから途中で行き詰まって挫折してしまったりもします。
だからこそ、望ましい「行動」を取ることをまず評価することが大切。
こんな当たり前のようなことですが、全然気づきませんでした。
「いい先輩=人として尊敬できる」
そして、教える技術に書かれていたのですが、
先輩であるということは、後輩に
自分自身が尊敬に値する人かどうかを問われている
ということだと知りました。
私は今まで、
自分より上の段階にいる先輩の背中を追い続けたいし、
下の人を育てる、なんて苦手だし後輩苦手だし、
後輩もできる人の背中をみて学びながら努力するべき!って思っていたのですが、
それってめっちゃ押し付けやし、自分勝手で自己中な考え方だな、と。
相手の立場に立ってサポートすることは、
自分が今までやってきてもらったこと。
それを自分も同じようにする気はない、なんて最低ですよね。
もちろん、圧倒的な成果を出して、背中で教えることも大切ですが、
それは、自分自身が尊敬に値する先輩であることが絶対条件であるような気がします。
人としてもっと成長しなければいけないと思わされた本でした。