おはようございます。服部です。
人事にて追っている数字がとてつもなく悪くなってしまっていて、どうしたら良いのかわからなくなっている今日この頃です。
特にマネージャー層になると、日々対応仕切れない問題たちに出くわす訳ですが、それと真面目に一つ一つ潰していくと仕事が終わらない訳です。
つまり、この状況で僕は何をしてしまっていたかというと、
部分最適に時間を使いすぎているのかもしれません。
部分的に問題は多数発生しています。
これらの問題には必ず関係性があります。
それが間接的であれ、全てに”関係性”があるのです。
なので、人事と全く関係のなさそうな広告担当の人と問題を共有したりするし、いずれかの数字が悪くなると、いずれかの数字に影響することが少なくないのです。
そんな時に、救いの日差しに感じた『The goal 2』に載っていた思考のプロセスについて、学びを文字にしようと思います。
コアとなる問題を見つける
日々業務を行なっていると、手につけられないほどの問題に直面します。
それは上のポジションにいけば行くほどそうです。
もちろんそりゃそうで、自分が問題を解決している間にまだ未熟なプレイヤーがあっちで問題を起こしているのです。
全く問題がなく、全てのことがスイスイと進んでいる状態なんてありえません。
それじゃゲームが楽しくないですよね。
そんな中で状況をよくするためにはどうしたら良いのか?
部分的な問題を解決していたら時間がない、一つ解決したら同様の問題がちょっと離れたところで発生する
これではキリがありませんし、前に良い方向に進みません。
できて、現状が維持ぐらいでしょう。
では、どうすれば良いのか?
部分最適ではなくて、全体最適を心が掛けるのです。
具体的には、様々な問題を引き起こしている根本的な問題を発見して
その解決に努めるのです。
問題は有機的に関連していて、それら問題の出発点となっている問題があるはずです。
それを見つけて解決する、
それがプレイヤーよりも、情報量が多いマネージャーの役目です。
コアとなる問題を見つけるための現状ツリーの作り方
それでは具体的にどのように、コアとなる問題を見つけるのか。
『The Goal 2』には「現状ツリー」という図を用いてコアとなる問題を発見しようと試みます。
曰く、ほとんどの「問題」は、問題ではなくて「現象」に過ぎないとしています。
それらは因果関係によって、結びついていて
僕たちが「問題」と捉えているものは、コアとなる問題の結果、つまり「現象」であるとしています。
まずは、UDE(Undesired Effect)=望ましくない現状を上げていきます。
これは例えば、
遅刻が多い
シフト変更がある
レスポインスが遅い
等々に値すると思います。
これらを
UDE1:遅刻が多い
UDE2:シフト変更がある
UDE3:………
といったふうに、望ましくない現象(UDE)を次々に上げていきます。
そして、それらの因果関係を考えて、一つの図に収めるのです。
UDEとして上げたものは付箋に記入するなりして、後で図にしやすくするのが良いですね。
双方にとってのUDEを考える
上記の例としては、人事としての立場で考えましたが、
退社率が低い状態
を行きつきたい目標として考えた時に、
会社側の問題が、上記に挙げたUDEで
遅刻が多い
シフト変更がある
レスポインスが遅い
になります。
同時に考えないといけないのが、
会社員(インターン生)にとってのUDEで
例えば、
社員とコミュニケーションを取る機会がない
働いている感覚が薄い
等々です。
これらも先ほどのUDEたちによって構成される現状ツリーへ含める必要があります。
それによって、関係性のある双方にとっての望ましくない状態を生み出しているコアの問題を突き止めることができるのです。
大きな問題を小さな変化で解決するためには、コアとなる問題の解決です。
この望ましくない現象の根本は詰めていくと、小さなところ(問題)へ行き着くので、それを解決できれば明るい未来へと繋げていけます。
その根本の問題に対する変化をもとにどのように、明るい未来へ繋げていくのかについて道筋を立てて考えていく必要があります。
もちろん根本にあった問題に対応するために変化を発生させるということは、何かしら新しい問題に繋がりかねません。ゴール、つまり望ましい結果を見据えた上で、それらの問題に対応・解決に努める必要があります。
小さな変化で大きな問題を解決するための未来ツリー
具体的なやり方として、先ほど挙げたUDEをUE(Desired Effect)=望ましい結果に変えていく必要があります。
例えば、
UDEが、「シフト変更がある状態」
とすれば、
それのDEは、「シフト変更がない状態」
になりますし、
UDEが「社員とのコミュニケーションがない状態」
とすれば、
それのDEが、「社員から認識されている状態」
になります。
※実際のケースでは、より具体化する方が効果的です。「社員とのコミュニケーションがない状態」はより深く掘るべきです。例えば、「実際に社会に出ている人からのFBが得れない故に自信に繋げにくい」等です。
先ほど挙げたUDEを全て、DEへ変換した上で、
コアとなる問題からスタートして、理想の状態へと出たDEを使用して図にしていきます。
これで、現状ツリーによって発見したコアな問題を解決して、明るい未来へと繋げていくのです。
以上です。
図を使った思考のプロセスを説明しているので、これは図を見た方が早いと思うので興味を持った方は是非この本を手に取ってみてください。
僕は、理解しやすい漫画版を購入しました。
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