本日は『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』というふろむださんの本を読みました。
言葉にしなくても、心のどこかで「自分は実力を増やすことに時間を使い、実力は備わってきているから大丈夫」
とかって思っている人いませんか?
特に、周りの人が評価された時にこういった考え持ってしまうと思います。
少なくとも、自分はそうです。
今日は上記の本から得た、自分時間の効果的な投資先が「実力を増やすこと」だけでないことです。
下にちょっと詳しく書いていきます。
○錯覚資産とは
ある対象について、あなたの知っている属性が高いだけで、全体的にその人が優れていると認識してしまうことがあるかと思います。
他の属性のものの評価にも影響を与えるもの錯覚資産と言います。
簡易な例でいうと、海外の某有名大学に行くAさんがイケメンに見えたり、仕事ができるように思うかと思います。
なんの関係性のないところの評価までも影響を与えてしまう経歴や実績等が錯覚資産です。
実際、海外有名大学に行くからイケメン、海外有名大学に行くから仕事ができる
とはロジック的におかしいです。
しかし、人は直感でそのように判断してしまうのです。
詳しくは省略しますが、政治支持率等の調査にもテロ対策の支持率が上がれば経済政策の支持率が上がったなど、上記の事実を示す証拠はたくさんあります。
同様に理解しておかないといけないのが負をもたらす錯覚資産もあることです。
例えば、あなたが何かミスをしてその対応により、上司に嫌われたとします。
実際のところ他の成績は優れていようと、あなたは昇給や昇格のチャンスを逃す可能性が高いのです。
それは、その負の錯覚資産があなたに負の評価をもたらすからです。
こういった偏見が生まれてしまう理由は、以下の人間の3つの過剰性よるものです。
一貫性を保とうする
原因を求める
結論を急ぐ
一つ目の一貫性を保とうとするのはテレビドラマやアニメを見ていたらわかりやすいのではないでしょうか?
アンパンマンは服装も整っていて言葉使いも綺麗ですよね。
その他時代劇とか見てると、大体悪役の人は見た目にもそれが現れていますよね。
原因を求めるという点は、
例えばよくお金のない人が、成功したあいつはお金があるからだとか
逆に学歴がない人が、成功したあいつは高学歴で有能なやつだからだとか
何かにつけて原因をつけたくなるのです。
結論を急ぐというのは、答えがわからない状態が気持ち悪く感じるので、答えを出すためのデータが不十分でも答えを出してしまうということです。
○実力だけが勝負の時代なんて甘い考え
錯覚資産が成長機会を作り、実力だけで勝負している人を追い抜く
これが起こってしまうのがなんとも虚しいですよね。
「自分は実力で勝負する」
といって錯覚資産を形成する、自己PRを怠って、こもってコツコツ独りで努力する人がいれば
一方で、錯覚資産を形成していた人は仕事のオファーを受けていたりするわけです。
そしてそのオファーに付随して、すごい人から直接技術を伝授できたり、教育投資を受けることができたりするのです。
○できるだけ錯覚資産を利用し、利用されない
自分が過剰に
一貫性を保とうとする
原因を求める
結論を急ぐ
ことを知り
中庸を心掛ける
同時に、
人々が過剰に
一貫性を保とうとする
原因を求める
結論を急ぐ
ことを知り
自分に有利に働く錯覚資産の形成にも注力する。
ことが、実力だけで回っていない世の中で自己実現性を高めるためには必要ではないでしょうか?