GOuniteを体験した学生にインタビューして、学生の考えを掘り下げていく企画。今回はWebマーケティング業界のハウワイさんを体験した浅利くんに、「悩みながら進むこと」についてインタビューすることができました。
前半:浅利くんってどんな人?
後半:浅利くんのGOunite
プロフィール
氏名:浅利健人
大学:立命館大学
学年:2回生
学部:経営学部
浅利くんってどんな人?
ーーよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ーー大学では何をやっていますか?
経営学部のマーケティング学科で、普通に授業行って、感じですね。正直いまは大学の外での活動が多いです。大学はインプットが多くてアウトプットする機会は少ないなって思ってるので、外に行くしかないかなって思ってます。やっぱり身につかないじゃないですか。アウトプットしないと。なので、いまは外での活動に力を入れています。
ーー確かにそうですね。今は外での活動はどういうことをやっているんですか?
計画的に進めているのはNPOの活動です。他はちょいちょい好きな活動をしてるって感じですね。ビジネス塾へ行ってみて、企業に入ってビジネスプランをロジカルに考えられるようになる思考法を学んだり、合宿へ行って授業に行ったりとかですかね。正直そんなにおっきなことはやってなくて、いろんなことをちょいちょいやってるって感じです。
ーー2回生からアクティブですね。1回生からそんな感じなんですか?
1回生は夏に中国へ1ヶ月留学に行ったのと、海外インターンに行きました。その海外インターンが僕にとっては大きな転機で、海外インターンにいざ行ってみたら周りに集まるメンバーがとんでもないやつばっかりで。「このままじゃヤバイ!」って思いました。このままだと置いていかれるっていうか、なんか、「社会のことを全然知らないんだな」っていうことに気づかされてしまいました、残念ながら(笑)海外インターンが終わった後から、Facebookのグループに入ったりしていろんな情報を集めて、いろいろ活動するようになっていきました。
ーー海外インターンで意識を変えられた、って感じですね。変わる前はどんな考えだったんですか?
変わる前はグローバル思考だったというか、「日本を出てみたい、留学して、海外で仕事できる人材になりたい!」って漠然と思ってました。なにかわからないけど、大きなことしたいって感じでした。だから中国にも行ったし、海外インターンもインターンに興味があったわけじゃないんですよ。海外に行くこと自体に興味があったんですけど、いざ、行ってみるとそこで差を痛感して。実力が追いついてないし、インプットしないと勝てないなって気づきました。インターンではビジネスプランを作ったりもしたんですけど、それも面白いなって思いましたし、海外だけじゃなくて経営についてのインプットも面白いかなっていう思考に変わりました。海外に行きたいって感覚がなくなりましたね、2回生になってから。
ーー漠然と大きなものを見てたのが、足元を固める思考に変わっていったんですね。とんでもないやつらと言いましたけど、どんな人たちなんですか?
なんか、ロジック的にすごく考えられるんですね。そこで教わったことで、世の中にはロジックワールドとエモーショナルワールドの2種類の人間がいるらしいんですよ。順序立てて考えられるロジックワールドの人と、感情的に考えるエモーショナルワールドの人がいて、ビジネスプランを考える上ではロジックワールドの人の方がいいって言われたんですけど、自分はバリバリ感情的な人間で。上手くいかなかったら「あー、なんで上手くいかないんだ!」っていうのをすぐ口に出してしまうんですよ。でも、順序立てて考えられる人はしっかり冷静に『これがダメだからこうなんじゃない?』みたいにトントンって順序立てていけてしまうんです。んー、そうですね。正直、そっちになりたかったですね(笑)
ーー論理的な人になりたかったんですか?
なりたいんですけど、なれないんですよね。やっぱり元々の人間の特性なのかな、って。ただ、感情的な人間にも適正な仕事ってあるみたいで、心理系のカウンセラーとかコーチングとか、そういうのが合ってるみたいで。ロジックの方を背伸びして目指してたんですけど、ちょうど最近、自分はエモーショナルな方でいく方がいいんじゃないかと思い始めてます。やっぱり、限界を感じちゃったんですよ。ほんとは感じちゃダメなんだと思うんですけど(笑)自分には感情的な人に適正のある仕事の方が合ってるんじゃないかと思い始めてて。論理的に組み立てる仕事もやってみましたけど、やっぱり合わないのかなあという風には考えてます。いまはコーチングとか、カウンセリングとか、感情的な人間であることを活かせる活動をしていってます。NPOもその一環です。
ーー1,2年かけて思考錯誤をして、ようやく今の方向へ向かっている感じですね。
そうですね。1,2年走ってみましたけど、そこまでかけた割にはなあ、って思ってしまいます。だいぶ迷走してますね(笑)自分が成長するというよりは、自分に適合させる方に軸を合わせていった方がいいかなとは思ってます。そっちの方が成長速度は早いでしょうし、無理をしすぎたのかな、っていう風に思いつつ、それが甘えなのかなって思ったりもします。もう考えて考えて、ずっとシャワー浴びながら毎日考えて、ただただ迷走した夏休みを過ごしました。シャワー浴びながら悩むので他の人より水道代高いんですよ。2倍ぐらい水道代あって、なんでこんなことになるかなって(笑)それくらい悩んで、いまはNPO寄りのこととか、チームビルディングとかを勉強できる環境を探してます。
ーー水道代2倍は相当悩みましたね(笑)いまは軸が対人になってきてるんですかね?
そうなんですよ。対人なんですよ。モノの売り方を考えるとかではなく、対人でやっていきたいなって思ってます。マーケティング大好きだったはずなんですけどね。コースもマーケティングだし、逆にマネジメントの単位は苦手で落としてるし、なんでなんだ!っていうのはありますけど(笑)
ーー思ってたこととは違いましたか(笑)もともとマーケティングにそこまで興味があったのはなんでなんですか?
小さいときからテーマパークが好きで、小学生のときから父親からディズニーのマーケティングの本とか渡されて「面白いなあ」って読んでたんですね。で、中学生のときにちょうどUSJがV字回復したときに、森岡さんのマーケティングの本とか読んで、「マーケティング1つで、こんなに人って増やせるのか!」って。夢をマーケティングで作れるっていうのはめちゃくちゃ面白いなって思いました。それでもう、マーケティング一筋で大学もマーケティングを勉強しに来た感じだったんですけど・・・。根本はテーマパークですね。自分の趣味が根本になってます。USJのマーケティング見て「やりたい、やるしかねえ!」って思ってマーケティングに行ってたはずが・・・。もう本当に迷走してます。
ーーでも思考錯誤の末にたどり着いた今ですし、随分進んできていませんか?
でも本当に迷走してるだけなんですよ。同じところをぐるぐる、ぐるぐる回って。2歩進んで1歩戻る、2歩進んで1歩戻るってなってて、全然ゴールは程遠いんですよ。進んで戻って進んで戻ってって感じです。
ーーやっぱり焦りは強いですか?
ヤバイですよ。そろそろ3回生になったら就活とかも考えないといけないじゃないですか。そうなるとやりたいことが見つからずよくわからない企業へ入って、迷走した人生を送ってしまうんじゃないかなっていう不安が強くなってきます。社会に出る前に「これだ!」っていうのは見つけたいですね。
ーーこれだっていうのはまだ見つかってない?
「これだ!」はないですね。「これかな?」っていうのはありますけど。
ーーそれが対人の活動ですね。ずーっと悩んでいますか?波はありました?
最近はずっと悩んでますね。でも波はありました。海外インターンは四苦八苦あったんですけど、一応優勝はしたんですよ。「自分はなんだかんだできるんじゃないか」って思い込んでた時期で。「これから伸びていくぞー!」ってやる気もあって、調子に乗ってましたね、あの時は。NPOの社員さんともタメ口で大喧嘩しましたし(笑)ちょっと尖ってました。そういう気持ちが上がってる時もありましたし、逆に起業家のアントレプレナーシップみたいなのでリーダーをさせてもらったときには、上手くマネジメントできなくて1人でやってしまって、落ち込んだこともありました。上手くモチベーションをあげられず、リーダーになりきれなくて。結果は問題なかったんですけど、メンバーとは仲がよかったので、一緒にいいもの作りたかったな、っていう気持ちでした。そこでグッと落ちてしまいました。
ーー結果はよくても、チームのモチベーションを上げられなかったことが落ち込む原因になったんですね。
そうですね。チームに限らず人に負の感情が生まれるのが何か嫌なんですよね。仲良しごっこはちがいますけど、やっぱり仲良くやりたいじゃないですか。活動していく中で「できないやつは落としていくぞ!」ってスタンスの組織に出会うこともあるんですけど、その考えは自分には合わないかなと思ってしまいます。落ちていく人も支えていけばいいのにな、っていう気持ちになりますね。
ーーなるほど。やっぱり対人に重きを置いていますね。
そうですね。やっぱり人ですね。コーチングとかカウンセリングとか人材とか、人の感情を中心としたことをやっていけたらいいかなって今は思います。自分も感情的なので。順序立てて組み立てて、ついていけない人は落とすってやり方はちょっと、納得はいかないですね。
浅利くんのGOunite
ーーGOuniteはどういうきっかけではじめましたか?
初めは未来電子の社長さんが面白いという話を聞いて、社長さんの講演会へ行ったときにお話を伺いました。短期で会社に飛び込めるという制度だと聞いて、なんか面白そうな制度だなと思って。とりあえず飛び込んでみようという精神だったのもあって、やってみよう。やりまーすって言って始めました(笑)
ーー飛び込む精神いいですね。行ってみた感想はどうでしたか?
初日は怖いですよ。カチカチですよ(笑)え、どう入ればいいんだろうな。入っていいのかなって。「あ、お願いします・・・。」って感じで入りました(笑)でも、今回行かせていただいた会社だけなのかもしれないですけど、印象とは違いましたね。会社ってコンピューター室みたいなところでカチカチしてるのかな?って思ってたんですけど、いい意味で軽い雰囲気というか。いい環境で、いい匂いもするし、明るいオフィスで社員さんもみんな生き生きして見えました。
ーーやっぱり社会に対するイメージってそんな感じですよね。実際にどんなことをしたんですか?
僕は具体的な業務というよりは、マネジメントの方をやらせていただいてました。社員さんと喋りながら、「なんでこういう結果になってるんですか?」って問いかけているうちに、どんどんそこを深掘りしていくことになっていきました。ずっと社員さんと話して話して話して、って感じで。売り上げのデータを見せてもらって、喋って現状把握して。この会社のマネジメントの現状はこうだ、みたいな。何でこうなってるんだろう?と思ったことを問いかけてみて、そしたら『それを深掘りしたら面白いんじゃない?』って言われて。その問題についてまた社員さんと喋って喋って喋って、「どうしたら改善できるのか?」っていうのを考えて、既存の企業で成功しているモデルを導入すれば成功するんじゃないかって提案して、それをやってみるところまでさせていただきました。
ーー他のことも色々経験してきた浅利くんにとって、今回の体験はどう感じましたか?
いやあ、苦しかったですよ(笑)めちゃくちゃ楽しかったですけどね。こんなに、リアルなんだなって。リアルすぎて少し怖いくらいでした。「なんでこんな深いことまで自分は踏み込んでるんだろう?」っていうのはその時ずーっと思ってました。マネジメントの問題は人間関係の課題も出てくるんですけど、「こんなの解決できるの?」って(笑)第三者で、たかが学生で。もう四苦八苦でしたね。でも、本当リアルに見えたのがよかったですね。大学でも身近で起こっているような問題が、会社でも起こるんだなっていうことも全然知らなかったです。企業って完璧なのかなっていう印象はあったので。マネジメントもスイスイと上手くやって、バリバリ働いてるのかなって勝手に思ってたんですけど、意外に軽い問題だったり、重い問題だったり、リアルに聞かされたので、実感持って会社がわかるようになりました。問題がリアル過ぎたので「え、こんなことやっていいんですか?」って思ってました。企業へ飛び込んでみようっていう感じだったんですけど、飛び込みすぎじゃん!って思いましたね(笑)でも、ほとんどない経験ですよね。こんな深掘りさせていただく体験はないので。むちゃくちゃよかったなって思います。
ーー相当深いところまで踏み込んでますね(笑)どんなことが一番大きな学びでしたか?
それこそリアルな現状が見えたことですね。何も知らなかったので。社会に出る前にこんなリアルに社会を知れたのは本当によかったなと思います。あと、人から学ぶこともたくさんありました。こんな体験をできるのも社員さんのおかげだし、ここまで真摯に学生と対話してくれるんだって。誰からでも学べるという精神を持ってるって聞いたときに、「あ、その感覚はなかったな。」それこそ「天狗になってたな」って思いましたね、「いいな、その感覚を持っていこう」って思えたことは、やっぱり社員さんっていう人から学んだことですね。
ーーリアルな社会で人から学べたということですね。この環境ではどんな人が成長できそうですか?
周りで能動的に動いている人には実際に僕は勧めましたね。能動的に動いている人は吸収できることも多いかなというのは思いました。やっぱり行って満足してしまうとそこで止まってしまうので、ちょっともったいないかなという気はします。動けばいくらでも学ぶことが出てくるのがリアルな社会だと思うので、能動的に動いている人に勧めていきたいなと思います。
ーー会社に深く入り込んだ浅利くんだからこそ言えることですね。ありがとうございます。それではこれでインタビューは終了とさせていただきます。立命館大学の浅利くんでした!
ありがとうございました!
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