2017.6.30

就活前に長期インターンで自分にあった働き方を見つけよう

近畿大学 インターン

森 楓


こんにちは、未来電子のデザインチームでインターンをしています、森です。

「自分のやりたいことってなんやろう」「やりたいこととかないしな〜」
こんな風に思ってる学生は結構多いのではないでしょうか?

実際に僕の場合でもそうでしたが、深く考えず就活まで受動的に日常を過ごしてしまうことに大きな危険性を感じました。

そこで、今回は就活前に長期インターンをすることで自分に合った働き方を見つける一つの方法をお話していきます!
では、見ていきましょう!

 

1.自分にあった働き方がわからないまま就職するとどうなる?

まず基本的に企業は、入社するかもしれない学生など外部に対して、なるべく自社の悪い面は隠したいと考えると思います。

学生を多く集めたいと考えた時、自社のメリットをできる限り大々的に、人に見られるためのいわばコンテンツとして発信することでしょう。

つまり、学生にとって企業の実態を知る機会は非常に少なく、自分に合わない働き方をしてしまう可能性は決して低くないと思います。

そしてこれが入社後に感じるギャップをより大きくしてしまうように感じます。

入社後、生活の大部分を費やす仕事選びに対し、メリット・デメリットを正確に把握せずに選択することで、「これでよかったのか?」という自分に対する問いが現れ、大きな苦しみを感じることに繋がることもあるのではないでしょうか。

 

就職を自分から生まれる労働と、会社からの給与との取引と考えてみると、これは世間で起こる様々な取引の中で非常に粗悪な取引だと言えると思います。

例えば、買い物をする時、その商品の情報は消費者側、販売元ともに時間をかけてしっかりと把握した状態で取引成立に至りますが、就活においては人生にとって一度の買い物よりも格段に重要であるにも関わらず、十分にこの過程が行われません。

ただの買い物であれば「失敗した。」で済みますが、就活に関して言えば、すぐに次の新しい物とはいきません。

 

現状として、就職活動自体がこれだけ曖昧なシステムで、自分にとって合うか合わないかということよりむしろ企業が巨大かそうでないかくらいでしか判断できません。

合同説明会やパンフレットで得た情報だけで入社することで、知らなかったマイナスの部分や期待していた働き方とのギャップに苦労してしまう原因の大きな部分はここにあるのではないでしょうか。

もちろん、僕がお伝えしたような苦労を全員が経験するとは言い切れませんが、少なからず自分自信の本当の意思を隠したまま社会人として働き始めることは今の多くの学生に当てはまることだと思います。

 

2.なんで長期インターンをしてると働き方が見えるの?

長期インターンでは、多様な業務を任されることがあります。

そしてそれぞれの職務で特に成果を残す学生がいます。

こういった学生をじかに見て話してみることで、より自分自身とその職務の相性がはっきりと見えてきます。

「こういうタイプの人間がここでは成果を残すのか。」といった具合に自分でその環境とそこで働く人を分析し、解釈することができ、これは実務の中でのみ得られる情報です。

また、実務を通して、学生が想像する派手な仕事ではなく地道な作業を日常的に行うことができます。

この経験は非常に現実的で、リアルな苦しさを実感することができ、働き方についてよく考えるきっかけになることだと思います。

加えて、チャレンジする機会を得ることで外部からは絶対に見ることのできない領域に携わることができ、こういった実体験からでしか得られない本当の意味で働き方を「知る」という体験ができます。

複数の業務を経験し、より深く知っていく作業を繰り返すことで様々な観点から働くとはどういうことか、どんな働き方あるのか、ということが身にしみて分かっていくことになります。

 

さらに、企業間を見比べることで企業間の違いがよりよく理解できます。

企業の雰囲気が合わないことで苦しんでいる社会人がいると伺ったことがありますが、その雰囲気というのは社外になかなか伝えることのできないものだと思います。

これは学生相手にはなおさらで、この点も就活で意識して取り入れるべき情報であると思います。

多くの学生が、受動的な就活をしてしまう原因として「知らない」ということがあります。

仮に、自分がここに就職すればやりたかった仕事、自分にとって熱中できる仕事があると事前に知っていたなら、どういった行動を起こすでしょうか。

おそらく、企業名ではなくその企業の職種や企業雰囲気を優先させることが自分にとって最良の選択であると大多数の方が感じると思います。

 

3.自分の体験談

僕は未来電子テクノロジーで、ライター、営業、を経て現在はデザイナーとして働き、半年になります。たった半年で3種類もの業務を行いました。

これは僕がいかにして働き方について考えるようになったのかということに結びついています。

ライターとして文章を書くという業務は正直言ってあまり自分が欲している環境ではなかったように思います。

しかし、当初と比べ徐々にレベルが上がっていき相手企業から「いい記事をありがとう。」と言われたことに大きな喜びを得ることができました。

 

次に営業チームへ移動しました。

他企業に対して自社サービスに興味を持ってもらうにはどうすればいいのかを常に考えて取り組みましたが、自分が期待していた結果とは全く違う結果が出ました。

周りが契約を取る中、結果が出ずこれからどれだけの努力をしていかなければならないのかがうっすらと見え、それに対して日々追っていく作業でしたが、それを楽しんで取り組んでいたかと思えばそうではなかったように思います。

2つの業務を通して、自分がどの分野なら寝る間も惜しんで取り組みたいだろうと考えるようになりました。

ここで「自分に合う仕事ってなんだろう。」と真剣に考え始めました。

自分が熱を持って取り組めるのはそもそも普段から好きなことしかないと考え、デザインに分野を絞って現在は非常に適した環境で働けていると感じています。

 

4.まとめ

働き方について僕自身よく考えてきたつもりで、周りの学生や社会人の方と話す機会も多くありました。

そこで考えるべきポイントとしてはどんな働き方が自分に最も熱をもたせてくれるのかを、外的な要因(社会で自動的に決められた枠組み)を排除して考えるかということだと思います。

言い換えると、心の底では自分は「何をしたい。」と考えているのかということに気づこうとすることです。

就職活動を控えた多くの学生は、現在まで周りと同じような環境に身を置き、周りと同じ価値観の範囲内で人生を進めてきたのではないでしょうか。

ただ、これから社会に出て自分個人で生きていく上では確固たる意志と自分自身への責任を持って人生を「選択」していかなければなりません。

長期インターンはその選択を行う上で非常に有用な判断材料を得られる場であると感じました。

こういった実体験を通して導き出した答えなら、就職活動においても自分なりの建設的な論理を持つことに繋がり、周りの学生と自分との差を実感する大きな武器になることだと思います。

明確な目的は無かっとしても、自発的に行動して得た環境は自分にとって多くの利益をもたらしてくれるということを実感してみて下さい。


この記事を書いた人

近畿大学インターン

森 楓