こんにちは、未来電子の斉藤です。
僕もそろそろ正式に社会人になりそうなので、それまでに色々とブログに残して置こうと思って記事を書くことにしました。
高学歴学生の方には、けっこう共感してもらえるんじゃないかって思ってますので、もし良かったら読んでみてください。
自己紹介
少し自己紹介をしておきます。
2012年に京都大学農学部に入学しました。
数字にしてみると、ずいぶんと昔の話に思えて、悲しくなってきます。
学部が食品生物科学科だったので、栄養素なんかの勉強をしながら、2016年にそのまま農学部の大学院に進学しました。
今は、修士2年生の代になります。
未来電子では、半年ぐらい前からインターンをしています。
今回は、京都大学に入学した当時の僕のことからお話していきます。
高学歴あるある
さて京都大学の学生といえば、自分で言うのもなんですが、高学歴の代表格であることは間違いないでしょう。
そして、ほとんどの人が、その称号を求めて死に物狂いの受験勉強に耐えてきたこともまた、事実と言えます。
この受験戦争を生き抜いた達成感から、一部の人が陥ってしまう症状が、「傲慢」です。
人によって、程度の差こそありますが、「自分は頭が良いから、なんでもできる」という愚かな考えは、高学歴あるあると言えるでしょう。
それを頭の中で「思っているだけ」なら、まだ良いのですが、態度に現れてしまうと厄介です。
僕の場合は、塾講師のアルバイトで「傲慢さ」が出てしまいました。
傲慢な先生
親が中学生の学習塾を経営していたこともあり、大学1年生の時には、30人ほどの団体クラスを任せてもらえるようになっていました。
このタイミングで、例の「傲慢さ」が発動してしまったので、もうどうしようもありません。
僕自身は、生徒にわかりやすい授業を心掛けていたつもりでしたが、どうしても「このぐらいの説明でわかるやろ」という気持ちが入ってしまっていたのでしょう。
中学生は素直なもので、わかりにくい、面白くない授業にはストレートに、「あの先生の説明意味わからへんから、おもんない」という感想をぶつけています。
一番ひどい時期には、毎週のように、生徒の親御さんからクレームの電話が入ってきていました。
補習をして対応しますと提案しても、「あの先生の授業やったら結局わからへんから、補習行っても意味ない」と言われる始末。
僕の代わりに対応してくださっている社員さん。
そして、我が息子の授業で大量のクレームが生まれているという事実にうなだれる父親。
このような光景を目にして、一人の社員さんに授業の特訓を依頼したことで、僕の人生が正常な方向にシフトしました。
その方は、僕が小学生の頃から英語を教えていただいた女性の先生でした。
「頭が良いと、仕事ができるは違う」
「生徒と親御さんは、お前のためにお金と時間を使っている」
というような「当たり前」の考え方を叩き込まれました。
毎回授業を見ていただいて、すぐにフィードバック。
それを繰り返して、なんとか先生として半人前ぐらいに成長することができました。
今の自分の3分の1ぐらいが、その方のおかげで形作られていると思うので、どれだけ感謝しても足りないぐらいです。
まともな人間になった後
こうやって、僕は、当時よりはかなりまともな人間になったと思います。
ほとんどの高学歴学生は、なんらかの経験を通して、心の中にある傲慢さが徐々に薄れていくという段階を通過すると思っています。
僕の場合は、塾講師のアルバイトだったという話です。
こんな経験から、
「京大なんて、なんの意味も無い」
「高学歴だからって、仕事ができるわけじゃない」
「偏差値では、下の大学の人でも優秀な人はたくさんいる」
ということに気付きます。
まだ、「傲慢さ」が残っている人は、できるだけ早く取り除きましょう。笑
ここまでは、一般的な高学歴あるあるでしょう。
しかし、
僕が伝えたいのはここからです!
京大のような高学歴大学の学生でも、3回生4回生ぐらいになると、
学歴の圧倒的どうでもよさに、
ほとんんどの人が気づいています。
でも、このタイミングになって、急に周囲から
京大すごい
京大の人には敵わへん
高学歴の人は仕事できそう
とか言われるわけです。
そして、何か変なことを言うと、
京大やからって調子乗ってる
高学歴は違うな〜
ってなるわけです。笑
これはおそらく、3回生4回生のタイミングで、就活なんかが始まって、他大学の人と交流することが増えるからでしょうか。
このなんとも言えないもどかしさ、伝えるのが難しいんですが、伝わりますか?笑
自分自身は、人生で紆余曲折あって、自分の学歴なんてどうでも良いって心から思ってるわけです。
でも急に、周りから、
高学歴すごい
って扱われる。
つまり、高学歴であることを意識しているのは、
自分ではなく、周囲の人であると言うケースが
圧倒的に増えるということです。
1回生2回生の時には、高学歴すごいって言われたい欲がmaxだったのに、なかなか言われない。
そして修士2年生になったら、高学歴の価値ほとんど0だと思っているにも関わらず、周囲にすごいって言われる。
「何言ってんの?高学歴やっぱり、きもっ」
って言われるかもしれませんが、
この奇妙な状況に共感してもらえる人は、結構いるんじゃないかと思います。
高学歴学生の最大の敵は○○なのかもしれない
このような状況の中で、一番辛いことは、
「高学歴だから、大体のことはうまくできるだろう」
と周囲に妙な期待を抱かれることです。
正確に言うと、期待を抱かれていると、「思い込んでしまう」ことかもしれません。
実際のところ、「高学歴学生はすごい」と本心で思っている人はあまりいないでしょう。
ただ、「すごい」と思われているかもしれない、と感じてしまうのは高学歴学生の宿命です。
一言で言うと、プレッシャーってやつです。
高学歴学生は、この嫌なプレッシャーと戦わなければなりません。
高学歴学生の最大の敵は「学歴」なのかもしれない。
これが、最近僕が思っていることです。
ただ、僕はこの状況がまんざら嫌いでもありません。
どちらかと言うと、変な期待を持たれている方が、それに応えようと必死になれる人間だからかもしれません。
今は、フリーターのような立場ですが、社会人になって期待に応えることができるよう、力を蓄えている最中です。
この前、社内のプロジェクトで失敗して、高学歴の無能さを見せつけてしまったばかりです。
でも、この失敗から、かなり多くのことを学ぶことができました。
あと、2ヶ月間。
期待されている(と勝手に思い込んでいる)成果を出すために、力を蓄えて行きたいと思います。
そして、高学歴のみなさんも、「学歴」という敵に負けないように、今のうちに色んなことにチャレンジしていきましょう!
以上、最近思ったことでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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