TOEIC900点あるけれど喋れないSさん
京都大学総合人間学部3回生のSさん
- 得意科目:物理と数学
- 英語力:
センター試験の英語では190点を獲得
文法や構文に強く理解度はピカイチ
就職活動に役立てようとTOEICの勉強に励む
TOEICスコア900点を2回生の秋に取得
- 性格:
常に効率を求めて集中力は半端ない
いつでも完璧主義
勉強では負けた経験がほとんどなく、自分のやり方にこだわりを持っている
しかし街中で外国人に道を尋ねられた時に、頭が真っ白になり何も出てこず、
必死に絞り出した言葉が「フォローミー!」
TOEIC700点で英語がペラペラなKくん
同志社大学商学部3回生のKくん
- 得意科目:体育と国語
- 英語力:
大学は推薦で入り、高校時代英語の勉強はそこそこ
TOEICスコア700点を2回生の春に取得
このままでは英語が喋れない事に気がつき、TOEICの勉強は卒業
その後、1か月間フィリピンに留学
そこで英語の楽しさを覚え、3か月後にはアメリカ人の留学生とディスカションをできるまでに成長。
よく友達から発音がネイティブみたいだねと褒められる。
- 性格:
考えるよりもとりあえず行動
コツコツ地道にやるタイプ
好奇心旺盛で面白いと思ったことにはすぐ飛びつく
Sさんは典型的な「日本人英語あるある」ですね。
試験や勉強はできるけれど、喋るとなったら全然ダメなパターンです。
一方Kくんは、勉強はそんなに得意ではないけれど、英語となったらどんどん話しかけていきます。
では、実際にSさんとKくんの勉強方法を見ていきましょう!
Sさんの英語の勉強方法
- 教科書の文法の構文をマスターするまでやる
- Next Stage(文法問題集)を5周以上とく
- ターゲット1900 (単語帳)を全て暗記
- 英文をとにかく音読する
- リスニングの勉強方法はディクテーション(音声を聞いて、聞こえたものを書き取る手法)
- 発音の勉強はしたことがない
SさんはTOEICの点数も高く、周りから英語ができると思われています。
しかしSさん本人は英語がスラスラ喋れないことをどうにかしたいと考えています。
Sさんの勉強のこだわりは音読です。
高校時代の英語の先生から音読の大切さを教えられて以来、とてもこだわってやっていました。
しかし音読をする際、どこでアクセントや抑揚入れるべきかは分かっていません。
なんとなく英語っぽく読んでいる程度でした。
とにかく意味を理解することを意識して、音読をしていました。
Kくんの英語の勉強方法
- 発音を徹底的に勉強
- 発音の勉強の際『バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33』を使用
- 発音のイメージをさらに高めるために英語系Youtuberの動画で学習する
- 単語では覚えずにフレーズで覚える
- Real英会話(アプリ)を使用
- リスニングの勉強はシャドーイング(聞こえた音をそのまま口に出してリピートする手法)で、好きな歌手のインタビュー動画を使用
- 毎日英語日記をつけている
- 暇さえあれば英語で何かをつぶやいている
Kくんはフィリピンの留学の際に発音とアウトプットする重要さに気がつきました。
帰国後はひたすら英語で考えることを意識。
「この表現は英語でなんて言うだろう? 」
「この行動は英語では?」
と、常に英語ではどう表現するのかを考えています。
分からない表現が出てくれば、すぐにスマホで調べてメモをし、それを夜に振り返るというのを習慣づけました。
まとめ
SさんとKくんの英語の勉強方法の違いを紹介しました。
Sさんはなぜ英語を喋れなくて、Kくんがなぜ喋れるのかが分かる気がしませんか?
つまり、「TOEIC900点を取る能力」と「英語が話せる能力」は全く違うということです。
もしあなたが英語が喋れるようになりたいのであればもう一度、学習方法を見直すことが必要かもしれません。
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