2018.3.13

「論理的に考える」を、論理的に考える。

神戸大学 インターン

東妻 航太


はじめましての人ははじめまして。

こんにちはの人はこんにちは。

未来電子テクノロジーでライターやってる東妻です。

 

6年を経て、ようやく大学を卒業します(笑)

紆余曲折ありましたが、6年迷子してたおかげで未来電子に出会えたので、まあ悪くない迷子だったなと思ってます。論理的に。

学生として記事を書くのは、おそらく最後になるでしょう。

なので最後に、いまも共に頑張ってる学生たちに向けて、僕が未来電子で働いて身につけた『最強の武器』についてお話したいと思います。

それがタイトルにもある「論理的思考力」です。

ここでは現在みんなが持っているこの言葉への誤解を解いてから、身につけ方を伝えていきたいなと思います。

 

「論理的に考える」の誤解を解きたい。

僕は、世間的に「論理的思考」という言葉は誤解を含んで理解されていると考えています。

みなさんは「論理的に考えろ」と言われたとき、どんなイメージを持ちますか?

僕の印象では、

  • 「正しく」考える
  • 「答え」を導き出す
  • 「正確に」プロセスを辿る

こんなイメージで捉えられている気がします。

つまり、「正解へ向かう」というイメージがあると思うのです。

論理的思考という言葉に沿って考えれば、「すでに存在している論理を読み解く能力」だと捉えられているのではないでしょうか。

確かに、これも1つの側面ではあります。が、これはあくまで「1つの」側面です。

論理的思考にはもう1つの側面があり、実は現代になってこちらの側面の方が重視されはじめているのです。

ぱっと掴みやすくなるように、もう1つの側面を僕なりに定義したいと思います。

 

論理的思考とは、論理を「こじつける」能力である。

 

このように僕は定義します。

先述の「正解へ向かって、正しい論理を読み解くこと」が1つの側面だとすれば、隠れたもう1つの側面は、「答えがなくとも、あたかも論理があるかのように考えることができる能力」だと思うのです。わかりやすく、誤解を恐れずに定義しましょう。

論理的思考とは、「論理をこじつける力」なのです。

 

この考えに至ったのは、未来電子、とくに代表(代表取締役:福本真士)との関わりが強く影響しています。

 

未来電子に入ると、なぜかルービックキューブをやらされます。

思うじゃないですか。

「なんでやねん」って。

僕が入社した当時、インターン生の数は多くなかったので、この「なんでやねん」をいつでも代表に直接聞くことができていました。代表の答えはこうです。

 

「ルービックキューブは、実は仕事と同じ。

ルービックキューブは一見複雑に見えて、ステップを6つ辿れば完成させることができる。

このステップを体に覚えこませることが必要で、これが『型』と呼ばれるもの。

オリジナルなやり方だといつまでたっても終わらないけど、型を身につければ案外すぐにできる。

型を守って進めているうちに、ゴールまでの道のりを考える『計画力』

一面だけ揃えようとすると他の面が変わってしまうのを防ぐ『問題への対策』

そしてなるべく早く終わらせようとする『努力』をミニマムに経験することになる。

このパターンを仕事に応用したとき、誰よりも早く結果を出すことができる。」

 

1年半以上も前に聞いたので少し僕の論理も混じっていますが、これこそ論理的思考です。これが正しい答えかと言われれば、正直わからないじゃないですか。まさにこじつけです。

 

しかし、僕を含む多くの学生はこの考え方に感銘を覚えました。

「おんもしれええええ!」ってなったわけですね。

そしてあれよあれよとインターン生が集まってきて、いまや京大院首席入学のやつが未来電子に入社するとかになってるわけです。

代表のこじつけた論理は、いつしか僕の「答え」のようになっていました。

集まってきたみんなにとってもそうでしょう。

こじつけた論理に共感する人が増えたとき、その論理は「答え」となるのではないでしょうか。

この答えを読み解くのも論理的思考の1つの側面であることは、さっきも話した通りです。

 

しかし、いま身につけるべきなのは、「こじつける」方の論理的思考力です。

道なき道に、道しるべを作る能力です。

なぜなら、現代はいままで答えと思われていたことがテクノロジーの著しい進歩によって次々と陳腐化し、もう「答え」と呼べるようなものは存在しなくなっているからです。

一流大学を卒業しても就活に失敗するし、一世を風靡した大企業でも平気で倒産します。

論理的思考の1つの側面でいえば、読み解くべきと思われている「答え」自体が間違っている可能性すら出てきているのです。

答えがないカオスな状況でうずくまってしまうのではなく、自分で論理を紡ぎ出すこと

紡いだ論理に、共感する人が出てくること。

これさえできれば、カオスな現代でも歩き続けることはできるのです。

 

ここまで読んでいただけたということは、僕のこじつけた論理も、あなたにとって1つの道に見えているということでしょうか。

そうだと嬉しいですね。

ここからは、この論理的思考力を鍛える方法について考えましょう。

 

論理的思考筋トレをはじめよう。

 

「なんだそれは!?」

と思ったかもしれませんが、直感的に捉えるには筋トレと考えた方がわかりやすいと思っています。もちろん「論理的思考筋」なんてものがあるわけではありません。

ただ、論理的思考は筋トレのように「毎日少しでも続ける」必要があるのです。

筋トレは1日で24時間やるよりも、30分を48日間続ける方が明らかに効果が高いです(24時間やったら多分筋肉ちぎれますね)。

どちらも、1日や2日でどうにかなる類のものではありません。

 

とにかく習慣化すること。

 

これがなによりも重要で、なによりもむずかしい。

身につけるには、ある程度の準備が必要になります。

論理筋トレのために必要なのは、「場所」と「TODO」です。

 

○場所

 

場所はすごく重要です。

自宅で筋トレを続けられる人はすごく少数であっても、ジムに行けばとりあえず筋トレやるじゃないですか。

勉強も自宅ではできないけど、オフィスやカフェなら集中できるという人も多いはず。

よほど意志が強くない限りは、基本的にどこか論理筋トレができる場所を探すべきです。

多少労力を投入してないと、だいたいの人(僕もね)はやらずにサボってしまいます。

 

 

この記事を見ている人の多くは「将来に活かすために」、論理的思考を鍛えたいと思っているはず。そして1人で生きていくのでない限り、いつか社会に出るはずですね。

だとすれば、とにかく社会に出て論理的を鍛えるべきです。

自分がこじつけた論理は、「社会ではどのように捉えられるのか?」というフィードバックを経て、自分の論理を社会にチューニングしていかないといけません。

ここで言う論理は「答え」ではないにしろ、自分以外の人を説得できてはじめて力を持ちます。

いずれ社会に出ることを視野に入れるのであれば、自分の紡いだ論理を聞いてくれる場があり、そのフィードバックをもらって自分を社会に調整できる場所を探しましょう。

 

 

未来電子ではその一環として、プレステージという学生がプロジェクトを提案し、予算の交渉ができる場が用意されています。プロジェクトを通じて学生は自分の紡いだ論理を説明し、OKが出たりNOが出たりして自分の論理的思考をチューニングしていきます。

環境がなくても論理を提案することは可能ですが、できれば場が用意されているところでやる方が、気持ちはラクだと思います。

 

○TODO

 

TODOとは、簡単に言えば「やること」です。やることが正しくなければ、あまり効果的に鍛えることができません。

英語力を鍛えたいと言っているときに、数学を2000時間勉強しても意味ないですよね。

英語力を鍛えたければ、英語をやるんです。

 

論理的思考でいえば、なにをやればいいのか?

 

 

TODOに求められるのは、端的に「課題解決」です。

課題とは、「論理が見つかっておらず、放置されている状態」だからです。

だれかが答えを知っていれば、それは「課題」として残っているはずはありません。

課題は「誰かの論理待ち」の状態にあるのです。

自分が見つけた課題に対して「こうすれば解決できるんじゃね?」みたいな論理を紡いで、それを提案すればいい。

課題は小さなものでも、大きなものでも構いません。

選んだ場所で課題を探して、論理をこじつける。

提案は自信のあるものだけで構いませんが、課題を見つけてそこに論理をこじつけることまでは、いつでもやるべきTODOです。

最初は意図的にやらないとできないですが、3ヶ月ほど続けると瞬発的に解決策が飛び出してきます。

 

 

論理的思考が自動化していくのです。

実はこれは科学的にも考えられる現象で、「自転車を漕ぐ」というTODOはほぼ頭を使わなくてもできるじゃないですか。

これは小脳という脳の部位がパターンを認識して、「近道」を作るからだそうです。

「右足を前に押して、左足を前に押して…」というパターンは頭を使わなくても自動的に行うように小脳が近道を作ります。

これは身体的なものだけだと思われていましたが、どうやら思考パターンについても小脳は近道を作るのではないかという話に脳科学界ではなっています。

著名な教授が専門的で複雑な質問に対してもスラスラ答えられるのは、脳が思考パターンを覚えていて、たくさんの近道があるからなのだそうです。

 

だとすれば、論理的思考にも同じ現象が起きると考えられます。

論理的思考はほとんど「パターン」でできています。

「課題の発見→アイディア→ゴールイメージ→解決策」基本的にこれだけです。

このパターンを覚えこませることができれば、そこからはラクです。

自動です。

あとはクオリティが上がるようにフィードバックを受けて精度を上げるのみ。

最初の3ヶ月にTODOを意識し続ければ、論理的思考の近道が手に入ります。

 

自分の身を置く「場所」を見つけ、やるべき「TODO」がわかれば、あとはやるのみ。

さあ、こじつけていきましょう。

 

見つけるのが大変?なら、未来電子へ。

 

そうはいっても、「そんな場所探すのめんどくさい・・・」という気持ちもあると思います。

それなら、ぜひ未来電子へ。

未来電子はインターン生が関西で最も集まる会社になりました。

学生が社会で生きていくための訓練ができるように、いろんなコンテンツを揃えています。僕もここで育ちました。

「1つの場所だけじゃなくて、いろんな場所で経験を積みたい!」という人もご安心ください。GOuniteという仕組みを使えば、未来電子にいながら他の様々な業界の企業で8日間の体験をすることができ、論理的思考力を鍛える「場所」と「TODO」をいくつも手に入れることができます。

 

社会人へ向けて何かはじめたいけど、何をしていいかわからないなら、未来電子へお越しください。

やるべきことを見つけて、次のステップを探すお手伝いができます。

あなたのキャリアの一歩目として、未来電子をお使いください。

 

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