2018.6.21

長期インターンを1ヶ月やってみて感じたこと

同志社大学 インターン

涌嶋祐衣


 

「大学生活で得られたことは何ですか?」

この質問に、あなた答えられますか?

私は毎日、学校とバイトと遊びの繰り返しで、何の目標も何の不満も持たず、大学生にありがちなダラダラとした生活を送っていました。そんな私にはこの質問はとても難しく、大学生活で得られたことが何も思い浮かばず、答えることができませんでした。

だから今回は、そんなダラダラとした大学生活を送っていた私が長期インターンを一ヶ月やってみて感じたことをお話ししたいと思います。

 

長期インターンを始めた動機

大学生活はあっという間に過ぎます。大学受験が終わり、始めてのスーツを着てルンルンな気持ちで入学式を迎えたのが、今でもついさっきのことのようです。

しかし、気がついたら先輩という立場になり、体に心が追いついていない状況でいつの間にか三回生になっていました。

三回生になると、就職説明会などもちらほらと開催され、周りの友達は就活を意識しはじめます。

そんなとき、「大学生活で得られたことは何ですか?」という質問にもまともに答えられない私が就活を始めたらどうなっちゃうんだろうという危機感に襲われました。

そんな危機感に襲われた私は、「とりあえずなんかしなくちゃ!」という単純な思いで、なんとなく長期インターンを始めました。

 

長期インターンで感じた3つのこと

長期インターンは、学校やバイトとは全く違う環境です。そのため、新しく学んだり感じたりすることがたくさんあります。私は、長期インターンを始めて一ヶ月しか経っていませんが、特に感じたことが3つあります。

 

行動力の重要さ

ある時のインターンでの話し合いで、私は企画の担当を提案されたことがあります。その提案に対して私は「考えておきます。」という発言をしました。すると、「それは、考えてわかるものなの?」と指摘されてしまったことがあります。私は、何かを決定しないといけない、何かを選択しなければいけない時、「考えておきます。」という答えを出しがちでした。それは、時間をかけて考えることによって、より良い判断ができると思っていたからです。

しかし、その考えは間違っていたのです。確かに、時間をかけて考える方が冷静な判断ができそうですが、ほとんどの場合、時間をかけて考えたところで良い判断ができるとも限らないのです。時間をかけて考えることは、その場で判断することの不安からくる「甘え」でしかなかったのです。

仕事を効率よく進める人は、考える前に行動を起こします。行動に移すのが早い人ほど、効率よく、やりたいことを淡々とこなしているのです。いくら考えても、わからないことはわからないですし、考えている時間は、無意味な時間なのです。「とりあえず考える前にやってみる」という精神が仕事では重要であると感じました。

 

目標や計画を立てることの重要さ

「計画を立てるのが得意な人は仕事ができる」と聞いたことはありませんか?私は、その通りだと思います。長期インターンをしていると、目標を掲げ、その目標をもとに計画を立てる習慣が身につきます。目標のために、いつまでに何をするのか、それを逆算して考えるのです。そうすることによって、今やっている仕事はなんのためにしているのか理解でき、仕事へのモチベーションが高まります。また、計画を立てることで無駄のない仕事を効率良く行うことができ、計画を実行するたびに達成感を得ることができます。

計画はより具体的であることが重要だと思います。月、日、時間ごとの目標を立て、それをもとに計画を立て実行します。そして、その期限が過ぎたら、その目標が達成できたか、計画通りに実行できたのかを確認し反省を行います。もともと私は、計画を立てるのが得意な方だと思っていましたが、実際このような環境下で働いてみると、自分が立てていた計画は抽象的で曖昧なものであったと身をもって感じました。

 

論理的思考力の重要さ

私は先日、「読書会」というものに参加しました。「読書会」とは、勤務前の一時間で、本を読み、読み終わったらその本についての説明を相手にするというものです。私は本を読み終わった際、読んだ内容や筆者が言いたいことは、ある程度理解できていたので相手にも簡単に伝えられると思っていました。しかし、いざ相手を目の前にして本について説明しようとすると、言いたいことがちゃんと言葉として出てこないのです。つまり、私の本に対する理解は、あくまで「ある程度」の理解でしかなく、相手に伝えられるほどの理解ではなかったのです。相手に伝えるためには、単語の意味やポイントを頭の中で整理して、正確に本について理解しなければなりません。

これは、勉強においても言えることですが、自分でなんとなくやって解けた問題は、人には教えることができません。人に教えられるほどの知識や理解度がなくては、その問題を理解したとは言えないのです。

また反対に、どれだけ自分の頭の中で理解できていたとしても、伝える力がなければ、相手に伝えることはできません。すなわち、物事を理解し相手に物事を伝える際には、論理的思考力が必要なのです。論理的思考力は、面接やプレゼンテーションなど様々な場面で必要とされます。そのため、論理的思考力を身につけることはとても重要だと感じました。

 

さいごに

長期インターンには、「大学生活で得られたことは何ですか?」という質問に答えるためのヒントがたくさん転がっています。

実際、私は長期インターンを始めてまだ一ヶ月しかたっていませんが、その一ヶ月の間でも学んだり感じたりしたことはたくさんあります。また、長期インターンで出会う仲間には、自分に持っていない能力を持っている方が多く、日々刺激をうけています。

自分のいる環境を変えることで、今までとは違った人に出会い、今までしてこなかった経験ができる、そう思えました。

 

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