2019.4.27

趣味を分析してみる。

立命館大学 インターン

山川靖寛


こんにちは

未来電子で長期インターンを初めて4月で11ヶ月目になりました。

マーケティングチームでジェネラルマネージャーをやっている山川です。

 

僕の趣味はボードゲームです。

今回はそのボードゲームで得られた知見について書きます。

 

□はじめに

僕はボードゲームが好きです。

ボードゲームの中でも特に戦略ゲームとかアブストラクトと呼ばれるジャンルのゲームが好きです。

これらは運要素が少なく、プレイヤーが勝利からの逆算で大まかな戦術を立て、その場その場の最適解を常に考えるゲームです。

運要素が少なめなので、初心者と経験者の差が開きやすいですが、ある程度の戦術が決まっているので、それさえ覚えてしまえば戦えるのがこれらのゲームの特徴です。

重ゲーと呼ばれるものの多くがこれに当てはまります。

(プレイ時間が2時間、3時間を超えるものもザラです笑)

 

僕がなぜこれらのゲームが好きかと言うと、ゲームを通して人(対戦相手)を理解できるからです。

 

□ボードゲームの醍醐味

僕が思うボードゲームの醍醐味が、ボードゲームを通して対戦相手を知ることができる点です。

2~3時間ボードゲームをやるだけで対戦相手の性格や思考性が見えます。

 

ボードゲームの勝ち方は2パターンしかないです。

自分が気持ち良いことをする、もしくは相手が嫌がることをする、の2パターンです。

ボードゲームでは毎ターンこの2つの選択を迫られます。

 

特に相手が嫌がることをする場合は、「相手がなにをされたら嫌がるだろう?」を相手目線で考える必要があります。

盤面だけで相手の嫌がることを決めるだけでは浅いです。

盤面と相手の思考性を読んで相手の嫌がることをしないといけません。

 

相手の思考を読むには相手のことをよく知らないといけません。

この人は自分の好きなことをする人なのか、相手の嫌がることをする人なのか。

 

こんなことを繰り返しているうちに相手の性格や思考性を理解できるんですよね。

そして、お互いのことをよく知って終わりかと言うとそうじゃないんです。

お互いのことを知ったあとが本番です。

 

相手の性格や思考性を理解した上でこちらの選択をしても、相手もこちらを知っているので裏をかかれる可能性があります。

お互いを知っている状態だと、裏の裏まで読む必要が出て(人読みと言うこともあります)、ゲームは混沌と化します。

この状態まで来ると、どんなゲームをしても脳汁がめちゃくちゃ出て楽しいです。

 

□論理が正しいとは限らない

ボードゲームには基本的に相手がいます(ソロプレイや協力ゲームもあります)。

いくら自分の頭の中で完璧な戦術を立てても、相手がその通りに動いてくれるとは限りません。

なぜなら相手も勝利に向かって戦術を立てているからです。

 

「この盤面ならAにコマを動かせばいいな。その時の最適解だと相手がBに動かすからCにおけばOK」

自分の番になればだいたい数手先を読んでこんなことを考えてます。

 

しかしこれでうまくいかないのがボードゲームの面白いところです。

一見自分の計画は完璧に思えますが、一点抜けている視点があります。

 

それは「相手がBに動くとは限らない」と言うことです(詰将棋のように動きが限定する場合もありますが)。

じゃあどうすればいいか。

 

また考えます。

「A’に動かせばB’に動くかもしれない。その場合次はC’に置いて。。。」

相手の選択肢があればあるほどこれを繰り返さないといけません。

キリがないです。

 

決断するときの思考はこんな感じです。

僕:「相手の性格なら僕がAに置いたら多分Bに置いて、A’に置いたらB’に置いてきそう。Bには置かれたくないからAに置いてB’置いてもらうか。いやでも本当に相手は僕の思う通りに動いてくれるのか・・・?まあいいかAに置こう。」

 

相手:「Aに置いてきたのか、じゃあDに置くわ。」

 

僕:「は?????D!?!?」

みたいな。

よくあります。

 

どんだけ論理で固めても結局相手次第だから最後は感情で選択します。

人間が論理で動くならわざわざこんなに考え込む必要もなく終わります。

しかも、最初に「Aに置こうかな」と言う選択さえ感情で決めています。

 

「Aに置いたら強そう。Aに置いたら相手は嫌がるやろうな」みたいな。

 

結局最後は自分が気持ち良い相手が嫌がるって言う感情や、もういいや直感でこっち、みたいに感情で決断をすることになります。

 

感情で選んだ選択肢が論理と合っていた時が一番楽しいです。

ゲームに勝った瞬間よりも相手を読みきった時の方が何倍も楽しいです。

この感覚が病みつきですw

 

□まとめ

ボードゲームをしているときの僕の思考回路を”簡単”に解説してみました。

なぜ簡単にかと言うと、本来はこの説明の10倍くらいのことを1手番中(約1分以内)に考えているからです。

(本当は全部解説したいんですけどテキストだけでは理解できないと思うのでこれだけにしておきます)

 

ボードゲームをしていると、つくづく人は感情で動く生き物だなと思い知らされます。

いくら論理が通っていても、相手の感情を動かすことができなければ人は動かないんだなと。

(相手の感情を動かすために盤外戦術をすることもありますw)

 

人間が論理で動く生き物ならそもそもゲームは成立しないです。

感情をむき出すからこそ、そこにゲームが生まれる。

 

感情むき出し、でもその背景には緻密な計画が練られています。

知と知のバトルであり、感情むき出しのバトルが盤上で繰り広げられます。

 

そんなボードゲームに僕はハマってしまいました。

 

でもただボードゲームをやるだけでなく、このようにボードゲームで得られた知見を他のことに当てはめられないかを常に考えています。

 

趣味は趣味であるがために無意識でやってしまいがちです。

しかし趣味ということはそれだけ触れ合う機会が多いはずで、そこにはたくさんの感情が詰まっているはずです。

そんな趣味から得られた知見を転用しないのはもったいないです。

趣味を趣味で終わらさず、分析しまくって転用してみてください。

 

(このブログを読んでボードゲームがしたくなった強者はぜひ声をかけてください。

ボードゲーム担いで飛んでいきます!)


この記事を書いた人

立命館大学インターン

山川靖寛