こんにちは。
神戸大学3回生の上田健太郎です。
未来電子では、マーケティングチームに所属しています。
これを読んでくださっている皆さんは、なにかを勉強したり、新しいことやものを身に着けようとしたりしているのではないでしょうか。
今回は、僕が何かを勉強し始める時に、意識していることについて書いていきたいと思います。
結論から言うと、早く成長するには「勉強のための勉強が大切」です。
立派な理論も紹介しながら、解説していきますね。
■勉強のための勉強とは
簡単に言うと、「どのように勉強すれば、効率よく成長できるか勉強すること」です。
例えば、大学に合格するために勉強をするとします。
個人的な考えですが、ここでいい加減な参考書を購入し、がむしゃらに勉強をするという方法では、効率が悪いと思っています。
まずは、効果的な勉強方法を徹底的に調べるべきです。
僕が大学受験の際、1年間で偏差値を20程上げることに成功したのですが、その際に実践した勉強法の一部が以下です。
・暗記は素早く回数をこなす。
・寝る前のインプットは記憶に残りやすい。
・青いペンは記憶に残りやすい。
・読むだけでなく書いて口に出して頭に残す。
有名なものばかりですね。
これらの他にも、科目ごとに最適の勉強法を先生や先輩に聞いたり、本やネットで調べたりして、実践しまくりました。
常に「いかに効率よく勉強するにはどうすればいいか?」を考え続けていなければ、ここまで偏差値を伸ばすことはできなかったと思います。
■インプットの方法を学ぶ
こうした考え方は、勉強に限らず、あらゆるインプットや技術習得の際にも力を発揮します。
例えば、小さい子が自転車に乗れるように練習するとします。
ここで、いきなり自転車にまたがり、ペダルをこぐという練習法をしてしまうと、乗りこなせるようになったころには手足は血だらけです。
ペダルにまたがる前に、自転車という乗り物はスピードを出した方が安定するという知識を、頭に入れておくだけで上達は早まるでしょう。
補助輪をつけてバランス感覚を鍛えれば、安全に上達できます。
なにか新しいことをインプットする時は、そのインプット方法を学ぶことが大切というのが僕の主張です。
特に、よく読書をする人には、読書法を学ぶことを強くおすすめします。
僕は、2回生の頃に「レバレッジ・リーディング」という本を読みましたが、完全に良書です。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0-%E6%9C%AC%E7%94%B0-%E7%9B%B4%E4%B9%8B/dp/4492042695
本の読み方、選び方、書店の利用方法や時間術、実践に生かす方法まで解説されており、内容がとても濃いです。
読書というインプットをより効果的に行えますので、ぜひ読んでみてください。
■ダブルループ学習とは
僕は大学では経営学部に所属し、組織行動論を専攻しています。
今回紹介した考え方の正当性を裏付けてくれる理論がありますので、紹介します。
「シングルループ学習・ダブルループ学習」という理論で、1978年にハーバード大学の学者さんが提唱した、組織行動論の概念です。
シングルループ学習とは、すでに備えている考え方や、行動の枠組みにしたがって問題解決を図っていくことを指します。
前提条件や、過去の成功体験における固定観念を見直し、 ダブルループ学習とは、既存の枠組みを捨てて、新しい考え方や行動の枠組みを取り込むことを指します。
自転車の例でいうと、とにかく自転車をこいでみて、乗りこなせるように練習するのがシングルループ学習です。
そして、自転車に乗るにはどうすればいいのか、うまくいく方法を考えて実践するのがダブルループ学習です。
シングルループ学習のみ行う組織と、ダブルループ学習を行う組織では、どちらが強い組織になるかは言うまでもありませんね。
外部から新しい知識・情報を取り入れつつ、シングルループ学習によって反復、改善のPDCAサイクルを回す組織だけが、競争優位を保つことができるとされています。
■まとめ
繰り返しになりますが、「勉強のための勉強」つまり、「インプットの方法を学ぶこと」が、成長を早め、より大きな成果を出すのに大切だというのが僕の主張です。
新しいことを始める時、今取り組んでいることの効率を上げる時、ダブルループ学習を行うことを意識してみてはいかがでしょうか?