「いらんことで他人にむしゃくしゃする…」
「自分のイライラ癖を直したい!」
そうお悩みの方、いらっしゃいますよね。
イライラするのって、体力使いませんか。
今回は、対人関係の「いらないイライラ」を軽減するために僕が実践しているゲームをご紹介いたします。
□「全米泣かせゲーム」
これがそのゲームです。
テキトーなタイトルを今考えました。
ゲームの遊び方は簡単、あなたをイライラさせる人を使って全米が泣く「背景」を作るのです。
実際に遊んでみましょう。
「電車に乗ったら酔っ払いサラリーマンがわめきだした」場面を想像してください。
皆さんはこういう場合、どうしますか?
「大の大人がみっともない」「うるさいし、イライラする」と思いますか。
負の感情、疲れますよ。それ、やめましょう。
ここで、この酔っ払いを使って全米を泣かせに行きます。
ホワンホワンホワン・・・(想像に入る効果音)
酔っ払い『俺の名前はヨシオ。中小企業で管理職に勤める普通のサラリーマンだ。
収入には特に困っていないが、生活がどこか灰色というか、最近は空しくすら感じるんだ。
毎日会社に行って、「会社員」というありふれた肩書きで社会の小さな歯車になっている。
でも俺は、本当はそんな人間じゃない。
高校時代は、サッカー部のエースだった。
チームメイトは俺を信頼し、試合中ピンチになったときは俺にボールを回してきた。
マネージャーも三人いて、毎年全員からバレンタインも貰ってたし。
頼られているという嬉しさ、俺自身の存在意義を感じた。俺が中心だったんだ!
でも今は、埋もれている空しさしか感じなくなってしまった…
しかも、聞いてくれ。妻のヨシコに浮気されているかもしれないんだ。
毎週金曜日、ヨシコは少し遅い時間に、少し幸せそうに帰ってくるんだ。
「友達と飲んできたの」って言うけど…いつもより化粧凝ってるし…そんなピンヒール持ってたか!?
ヨシコ…お前だけは、いつも俺だけを見てくれていたじゃないか!
もう誰も俺を見てくれていない!寂しいんだ!誰か俺に注目してくれ!この電車に乗っている皆でいい!俺に注目してくれぇぇぇ…』
ホワンホワンホワン・・・(想像から戻る効果音)
ヨシオ、大変ですね。
かつての充実感と現在の空虚感のはざまでもがいているのですね。
電車で騒いでいたのは、誰でもいいから認められたいという承認欲求の燻りが原因だったのかもしれません。
そう考えると、(全米を泣かせるまではいかないまでも)ヨシオにイライラする気持ちが静まりませんか。
このように、イライラの要因の人物や行動の背景を勝手に想像して負の感情を抱かないことがゲームの目的です。
もちろん、この酔っ払いが本当にこのような背景をもっているのかも、そもそもヨシオという名前なのかも知りません。
自分の中でいらないイライラが無くなればそれでいいので、ストーリーが嘘か本当かなど重要ではないのです。
□ゲームの注意点
このゲームの注意点は、自分に非があるときはちゃんと受け取ることです。
たとえば、会社の上司や大学の教授が自分を叱っている時に「この人最近奥さんとなんかあって、疲れてるのかな」なんて哀れんではいけません。
自分のミスを叱ってくれることに、素直に感謝しましょう。
「レジ打ちが遅いおばちゃん」「イヤミを言ってくる知人」など、相手の行動の原因が相手にあり、それに巻き込まれてイライラしてしまうケースにのみ有効です。
また、「背景」は自分の頭の中だけで展開してください。
「ヨシオ、まだやり直せるさ」と、酔っ払いの肩をポンポンするのは危険です。
あくまで、自分の感情をポジティブに保つ目的のゲームです。
誤った場面でこのゲームを行うと、それはただの嫌なやつになってしまいます。
□まとめ
このゲームを個人的に始めてから、これまで感じていた不要なストレスがかなり減り、気持ちが軽くなった実感がありました。
また、自分の行動が周りに与える印象についても考えるようになりました。
イライラしていると、人間としても男性・女性としても魅力が色褪せてしまうと思います。
いらないことにイライラする癖、見直してみましょう。