はじめまして!
立命館大学3回生情報理工学部の林和輝と言います。
現在の業務としては、プランナーマネージャーとしてメンバーとの面談・執筆・校正・企画書作成をしていたり、名鑑の管理や営業企画書の作成を行ったりしています。
「正解を出そうと考えることに時間を使いすぎて、いつも仕事を終わらせるのがギリギリになってしまう」
「適当に物事を決めて失敗するかもしれないと考えると不安だな」
何かを企画した経験のある方の中にはこのようなお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、そのような方へ向けた解決策として「即決→仮説・検証サイクルを回す」という僕の考え方について共有します。
まず、なぜ即決なのか
即決の理由は、「ファーストチェス理論」にあります。
ファーストチェス理論とは、長い時間を掛けて考えて絞り出した結論と直観で決めたことはほとんど同じという理論です。
チェスにおいて5秒で考えた手と30分掛けて考えた手を比較すると、86%が同じ手であったことが実証されたことからこの理論は生まれました。
実は、ソフトバンクの孫正義さんもこの理論を支持しています。
実際に孫さんはアリババ創業者のジャック・マーさんと6分面談しただけで2000万ドルの出資を決め、その後、出資の成功により約2000倍のリターンを得ました。
まとめると、このファーストチェス理論に基づけば、人が僅かな時間で決めたその決断は長考したものとあまり変わらないものですし、精度も高いです。
そのため、あれこれ迷うくらいなら、すぐに決めてしまった方が良いです。
これは時間やコストの観点から見てもおすすめです。
しかし、14%の確率で失敗するとしたら、より正しい決断になるよう即決せずに時間をかけた方が良いのではと思う方もいるかもしれません。
そこで、次の仮説・検証のサイクルを回すことに話が繋がっていきます。
次に、仮説・検証のサイクルを回す
即決したら仮説・検証サイクルを回すのが良いです。
なぜなら、即決だとしても何度も修正すれば、修正を加えた決断の成功確率は時間を掛けたときの成功確率と同じ以上になるからです。
例えば、あなたの意思決定は、1日考えれば成功確率が86%、3日考えれば成功確率が95%になるとします。
このとき、1日で決めた意思決定がダメで次の日に修正していくとしたら、成功確率は以下のようになります。
1ー(1ー0.86)^3=99.7%>95%
つまり、即決して仮説・検証のサイクルを回した方が成功確率が高くなります。
このように、即決したことでも仮説・検証のサイクルを回せば、十分成功確率の高い決断となるのです。
まとめ
今回は、正解を出そうと考えることに時間を使いすぎてしまう方へ向けて「即決→仮説・検証サイクルを回す」という考え方について共有しました。
できるだけ時間をかけて「正しい選択肢を選ぼうとすること」は重要です。
しかし、それと同等以上に「選んだ選択肢を正しくすること」も重要です。
DeNA創業者である南場智子さんの著書にも似たような文言があるのですが、僕はこの選んた選択肢を正しくしていこうとする考え方がとても好きです。
なぜなら、人は誰でも決断を間違えることがあり、間違えた時にその決断が間違っていたと現状を悲観しているより、その決断をした上でどうすれば上手くいくか考える方が生産的であり、素敵だと思うからです。
もし何か決断に迷ったら、まずは即決して行動に移す。
上手くいかなかったら、問題をあぶり出しどうすれば上手くいくか仮説を立てて検証する。
そして、その決断をして良かったと思えるまでそのサイクルを回していく。
こういった経験を多く積むことで、成功するためには外してはいけないポイントの判断基準が正確になっていきます。
そして、何度も決断していく度に仮説のクオリティも上がっていき、最終的にはより正解に近い決断を瞬時にできるようになっていくのではないでしょうか。
この考えが少しでも読んだ方の参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!