2021.10.17

夢をあきらめた皆さんへ

同志社大学 インターン

森口花


皆さんは夢をあきらめた経験ってありますか?

突然こんな暗い話題ですみません(笑)

ただ多くの大学生はこの経験をしたことがあると思います。

今回はそんな方のために少しでも気持ちが軽くなるようなお話をしたいと思います。

 

□私の経験談

 

小さい頃将来の夢を持てと言われた方もたくさんいるでしょう。

私はというと4歳のころからバイオリンを続けていたのでプロの演奏家になる、これが小さい頃の夢でした。

小中高とバイオリン一筋でやってきて色々紆余曲折があり今は音大ではない普通の大学にいますが、大学に入ってからもバイオリンは本格的に続けていました。

 

最初の1年はとりあえずバイオリンを続けて、今まで通りレッスンに通ってコンクールに出てという、「なんで音大行かなかったん?」っていうツッコミも聞こえてきそうですが、だいぶ変な大学生活を送っていました。

当時の私は全く自覚してなかったですが、客観的に見るとこれって将来と向き合うことから逃げてますよね。

大学の課題と毎日の練習で忙殺されそうになりながらもなんとかやってきましたが、これも夢がない状態よりはマシでした。

そして大学2年の夏休み、今まで自分が将来についてじっくり考えて、重要な決断をすることから逃げていることにようやく気付きます。

とりあえずバイオリンは一旦お休みして、学校の課題や授業に専念することにしました。

事実上「夢をあきらめた」ということになります。

夢をあきらめた」このフレーズはドラマや小説でもよく出てきますが、この言葉を目にするたびに絶対自分はあきらめないとギラギラしていた私が、まさか夢をあきらめることになるなんて、、。

しかも物心つく前から弾いていたバイオリンは私にとってアイデンティティそのもの。

家族や友達がバイオリンと言えばあの子だよね、と言ってくれるたびに毎回ちょっと誇らしい気持ちになっていましたが、それがなくなるということは私って一体何者なんだろう。

 

□夢をあきらめるって悪いこと?

 

ここまで読んでくれた皆さんは私の経験についてどう思いましたか?

若干ドラマチックに書きすぎたこともあるのでなんか壮大やなと思った方もいるかもしれないですが、私からしてみれば1人のまだ20年ちょっとしか生きてないような学生が自分で勝手に決めた夢についてなんか悩んでるなあーくらいのことにしか見えません。

 

そうです、夢や目的は素晴らしいことでもない、神格化されるようなことでもないのです。

小さいころに持った夢なんて当時見ていたドラマの影響かもしれません、私みたいに習い事の影響だってあるかも。

とにかく狭い視野の中で考えられる限りの夢なんてたかが知れてますよね(就活生なら誰もが知るようなコンサルとか営業とかそんな仕事絶対知らないですよね笑)

ただその小さいころに持った夢にとらわれすぎている人がたくさんいると思います。

それはその夢をあきらめたことによって目的がなくなること、それによって暇になることが怖いのかもしれません。

でもその恐怖に向き合って色々な経験をしながら自分を探していくしかないのです。

夢をあきらめることは悪いことでも何でもありません。ごくごく自然なことです。

そもそも色んな経験をし、考え、さまざまな価値観に触れていく中で将来に対する考え方なんて変わって当然なのです。

しかし、あきらめることに対して罪悪感を感じる人があまりにも多すぎる。

あきらめるのではなく自分の中の価値観が変化した。これくらいかる~く考えても良いんじゃないでしょうか?

 

実はこの未来電子にも何も目的がなくどうすれば良いか分からない状態から脱却しようとして入りました。

日々色々な経験をしていく中でなんとなく自分の中でこれが好き、これは嫌いということに気づけていて、ちょっとずつ道が開けそうです。

目的は案外色んな経験をすることで自然と見つかっていくものです。

その色んな経験の1つにぜひ未来電子を選んでみませんか?


この記事を書いた人

同志社大学インターン

森口花