早く就活を始めている方ほど、他の企業との兼ね合いで辞退を検討する機会も多いでしょう。
しかし、内々定を辞退することは法的に問題はないのか、どのように連絡すれば良いのかわからず不安になってしまいますよね。
そこでこの記事では、内々定を辞退したい方に向けて、連絡のマナーや伝え方をご紹介します。
内々定について
内々定とは、内定前の内定という意味で、企業が採用活動において、採用したいと考える学生に対して正式な内定の前に行う口約束のことを指します。
内定は、労働契約書を交わす正式な労働契約のことで、正しくは、始期付解約権留保付労働契約といいます。
これは、4月1日から就労の開始時期が予定されており、法的な拘束関係が発生しています。
一方で、内々定の場合は労働契約は発生していないあくまで口約束の状態です。
そのため、辞退したい場合は事前に連絡をすれば、問題なく内々定を辞退できます。
内々定を辞退する際のマナーとは
内々定を辞退する際は4つのマナーを守ることが大切です。
1つ目が、早めに伝えることです。
企業は10月1日に内定通知を出すので、10月が近づいた頃に内々定を辞退すると企業が混乱してしまいます。
企業は採用人数を決めているので、辞退する旨の連絡をしておけば、予定人数を確保するまで選考を行います。
くれぐれも連絡は先延ばしにしないようにしましょう。
2つ目が、電話で伝えることです。
メールで連絡するのがマナー違反というわけではありません。
しかし、メールであれば採用の担当者がすぐに確認するとは限りません。
さらに、メールを送ったのに返信がこないと不安になってしまうので、電話で伝えておくのがおすすめです。
3つ目が、辞退理由は正直に述べることです。
内々定を辞退する連絡をした場合、大抵は採用担当者の方から理由を聞かれます。
採用担当者は多くの就活生と話しているので、仮に嘘の理由を述べても見抜かれる可能性があります。
嘘を着くと、誠意が感じられないと悪い印象を与えてしまいます。
4つ目が、お詫びと感謝の気持ちを伝えることです。
採用担当者は、忙しい合間を縫って選考活動をしています。
採用を辞退する場合は、謝罪の言葉だけでなく、内々定をいただいたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
内々定を辞退する場合の期限とは
最後に、内々定を辞退する場合の期限について解説します。
先ほども紹介した通り、大学4年生の10月1日を超えると、内々定から正式な労働契約を結ぶ内定状態になります。
この時、就活生は企業と正式な雇用契約を結ぶことになります。
それ以降の内定辞退も不可能ではなく、法的には入社の2週間前まで内定の辞退は可能です。
しかし、入社直前に内定を辞退することは、企業とのトラブルにつながる恐れがあります。
そのため、内々定を辞退する場合は、10月1日よりも前で、かつ辞退を決めた時点で早めに連絡しましょう。
タイミングは早ければ早いほど良いです。
内々定を辞退することは、珍しいものではないので、企業側も一定数の辞退は理解した上で内々定を出しているケースも多いです。
一度自分を評価し、採用してくれた企業に辞退の連絡を入れるのは気が重いでしょう。
しかし、人事担当者もある程度理解しているので、必要以上に不安にならず誠意を持って連絡をするようにしましょう。
まとめ
この記事では、内々定を辞退したい方に向けて、連絡のマナーや伝え方をご紹介しました。
内々定はあくまで口約束の状態に過ぎないので、辞退は可能です。
電話やメールで連絡することで辞退できますが、問題はそれをどのように伝えるかです。
社会人としてのモラルを守り、最後まで誠意を持って向き合いましょう。