こんにちは。
1月ディレクターを務めました小島です。
ディレクターを努めるにあたって、いくつかマネジメントの本を読んだなかで、とくに皆さんに知ってもらいたい!と思った本があったので、今回はその内容を紹介します。
社会とのかかわりが増えれば、友人以外の人間関係に悩むことも多いでしょう。
大学生でも、アルバイトや部活動、インターンなどの場面では、意見や立場が違う人と良好な人間関係を築く必要があります。
誰からも好かれ、つねに周りを巻き込む力がある人、いますよね。
このような人たちには、どのような共通点があるのでしょうか?
「人を動かす」はデール・カーネギー著のビジネス本ですが、現在に至るまで世界中で読み継がれる不朽の名作です。
著者カーネギーは、15年間多くの成功者の講演会を聞き回りました。
そこで得たエピソードをもとに、なんと30個もの人間関係の原則を導き出しています。
リーダーシップが必要な方だけでなく、周りの人から好かれたい、人間関係を楽にしたいという方にはぜひ読んでいただきたいです。
人間関係の基本原則をマスターできれば、すべての場面で活用できますよ。
30の原則に共通する3つの原則とは
「人を動かす」という本には、「人を動かす3原則」「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」の、合わせて30の原則があります。
この30の原則をひとつずつ確認していったところ、次の3つの原則がもとになっていることが分かりました。
・相手に興味を持つ
・批判せず褒める
・相手の利益を考える
それぞれ詳しく解説していきます。
1つ目は、相手に興味を持つことです。
皆さんは、相手に誠実な関心を寄せることができているでしょうか。
人間は、自分に関心を寄せてくれる人に関心を寄せるようにできています。
そのため、相手に関心があることを伝えられるコミュニケーションがカギになります。
そのためにできることとして、一番簡単な方法が、「名前を覚える」ことです。
名前は、その人の一番のアイデンティティです。
あまりかかわりのない人に名前を呼んでもらえて、「覚えてくれていたのだ!」と嬉しくなったことはありませんか。
また、生徒に好かれる学校の先生は、必ず生徒の名前を覚えているものですよね。
大物司会者のタモリさんは、「笑っていいとも!」の頻繁に入れ替わるスタッフを、新人まで全員覚えていたそうです。
嵐の松本潤さんも、自分が座長を務める映画のスタッフは、名前だけでなく愛称まで覚えて呼んでいたといいます。
この小さなようで大変な努力が、みんなから愛され、あらゆるテレビ番組で引っ張りだこの理由のひとつかもしれません。
2つ目は、決して批判せず、相手を褒めることです。
これはできていると感じる人も多いでしょう。
しかし、大切なのは、「心から」褒めるということです。
人はだれしも「重要な存在でありたい」という願望を持っています。
相手の心から尊敬できる良いところをみつけ、そこをピンポイントで褒めましょう。
また、無意識のうちに批判していないか思い返してみてください。
どれだけ自分が正しくても、決して相手を批判してはいけません。
間違っていても、それを認めたくないのが人間です。
しかし、議論の場面などでは正しい方向に導かなければならないこともあるでしょう。
その場合に活用できるテクニックを紹介します。
それは、自分自身の誤りを素直に認める姿勢と、「もしかしたら自分の間違いかもしれない」という考えを常に持っておくことです。
相手がミスをしたときに「ごめんなさい」と言われたら、「いやいや、私の方こそ…」と返したくなりませんか?
「おそらく私の間違いなのですが、こうではないのはなぜでしょうか」と言われたら、「あれ、私が間違っているかもしれない」と思いませんか?
著者カーネギーは、このように自らが下手に出ることで、相手が寛容になってくれると述べています。
3つ目は、相手の利益を考えることです。
人は、だれもが自分の話を聞いてほしいと思っています。
そのため、相手の話をしっかり聞くことは非常に大切なことです。
そのうえで、相手が話の中で何を述べたいのか、どのような反応をしたら喜ばれるのかを考えましょう。
相手がどのような人物で、何に関心があるのか分かれば、相手の喜ぶ話をできるようになります。
相手が欲しいものが分かったら、その利益に自分がほしいものを結びつけるのです。
カーネギーは、「人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えることだ」と言っています。
「人を動かす」というと、自分の都合の良いように人を操るように思えるかもしれません。
しかし、人はみな自分の欲求を満たすために動くので、一番にそれにこたえるのが、人を動かす極意なのです。
まとめ
今回は、「人を動かす」についてお伝えしました。
これからの人間関係で取り入れられるコツが見つかったのではないでしょうか。
私自身、この本から学んだことが多かったので、ぜひ皆さんにもその学びを享受していただきたくて紹介しました。
この記事を参考にして、リーダーシップをとる場面や、普段の人間関係を良好にするために活用していただけたら幸いです。