留学などの準備で、IELTSの試験を受ける方は多いですよね。
IELTSはイギリス発祥の試験ですが、イギリス以外のさまざまな国への留学で使用可能です。
私は、高校2年生の頃に1度と去年の11月に1度受験した経験があります。
そこで今回は、IELTSの試験経験者である筆者が試験内容や対策について解説いたします。
ぜひ参考にしてくださいね。
IELTSの試験時間と時間配分のポイントについて!
まず、ここではIELTSの試験時間と時間配分について解説します。
時間配分を制するものはIELTSを制するといっても良いほど、当日の試験において時間をうまく使うことは非常に重要です。
*リスニング
リスニングは約30分です。
しかし、そこにプラスで10分間の見直しの時間が確保されます。
セクションは4つあるので、各セクションごとに集中し直して試験に取り組むことが肝心です。
また、もしも解答用紙にきれいな文字で回答を記述できなくても問題ありません。
筆記試験の場合には10分間の見直しの時間があるので、そこでメモから解答用紙に答えを書き写せます。
*リーディング
リーディングは60分間行われます。
3つのセクションに分割されているので、1つのセクションに20分かければいいとお考えの方が多いかもしれません。
しかし、筆者は均等に1セクション20分の時間をかけて解くことをおすすめしません。
これはリスニングにも言えることですが、IELTSのテストはあとに行くほど難易度が上がるのです。
そのため、セクション3などはきっと25分程度の時間を確保したほうが良いでしょう。
筆者は15・20・25分を目標に時間配分を考えていました。
*ライティング
ライティングは60分間行われます。
ライティングの試験もリーディングと同様に30分ずつ均等に分けようとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、これも筆者はおすすめしません。
ライティングの時間配分でおすすめなのは25・35分で時間を割り振ることです。
ライティングは、タスク1と2の2つがあり、2では自分の意見を書くことが求められます。
そのため、自ずとタスク2の方が時間がかかる方の方が多いです。
中にはタスク2から解く方もいらっしゃるくらいなので、タスク2にはタスク1よりも長い時間をかけて取り組みましょう。
*スピーキング
スピーキングは11〜15分で行われます。
そして、3つのパートからできています。
パート1では簡単でパーソナルな質問が投げられます。
所要時間は4〜5分です。
短い質問が3〜5つ程度与えられるので、1つの質問に10秒程度で答えましょう。
リズミカルに答えることも重要ですが、1つの質問に対して一言しか答えないというのも問題です。
パート2はスピーチ形式です。
所要時間は3〜4分ですが、中身が濃く、もっとも難しいパートと言われています。
ここではお題に対して1〜2分の時間分のスピーチを考える時間が設けられます。
3分〜4分間のうちスピーチのための準備時間は1分です。
問題によっては、1〜2分間も語れるテーマではないかもしれません。
また、逆も然りで、1〜2分間で話が終わるようなテーマではない可能性も考えられます。
しかし、どちらにせよ1分間の準備時間ではメモを活用してうまく答えを作る必要があります。
スピーチをする時間になったら緊張しないように、落ち着いて準備したことを話してくださいね。
パート3では、パート2のスピーチ内容に関連した質問がいくつか投げられます。
4〜5分の間に議論を行います。
以上のように、試験時間中は時間をうまく使うことが何よりも大切です。
いくら単語を勉強しても、文法を勉強しても試験で高得点は見込めません。
筆者は英語力ではなく、「試験力」の部分も対策をすることが重要だと考えています。
ぜひこの章でご紹介した時間の使い方を参考にして、当日に力を発揮してください。
その対策本当に大丈夫?英語ができるからと言って点数が取れる試験ではない
IELTSの試験対策がうまく言っていると感じている方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、IELTSではいくら英語ができるからと言って必ずしも点数が取れるわけではありません。
逆も同じで、英語に自身がなくても意外と点数を取れる試験でもあると筆者は感じています。
IELTSの試験対策を効率よく行うためには、特徴、傾向、評価基準を知り尽くして対策を進めることが肝心です。
闇雲に対策を進めても意味がないのです。
そこでこの章では、IELTSの特徴、傾向、評価基準から考えた高得点を取るためのポイントについて解説します。
*リスニング
試験の経験者である筆者は、リスニングの試験でもっとも後悔しているといっても過言ではありません。
前日や当日の朝にリスニング問題を解いたところ、結果はほぼ満点でした。
しかし、当日の正答率はおそらく8割ほどに下がってしまいました。
これには、筆者が効率の悪い対策をしていたことが起因していると考えています。
実は、IELTSのリスニングはさまざまな地方のアクセントで話されます。
アメリカ英語のこともあれば、ラテン系やイギリス系、オーストラリア系など多種多様な地域のアクセントでスピーカーが話しているのです。
そのため、もしも自分が苦手な地域のアクセントがあれば重点的に対策することをおすすめします。
筆者の場合は、イギリス英語のリスニングが苦手だったのに、それほど対策せずにいました。
そして、当日に出たリスニングの問題がイギリス英語のスピーカーだったのです。
結果的にあまり点数が振るわなかったので、非常に後悔しています。
IELTSの特徴を考慮して、さまざまな地域のアクセントになれておきましょう。
*ライティング
ライティングは文法や、理論的な構成などを勉強することも非常に重要です。
しかし、更に高得点を取りたい場合に大切なのは語彙力です。
IELTSのライティングでは豊富な語彙を持っていることが重要な評価基準の1つです。
そのため、文章を書く時には何よりも「言い換え」を駆使してください。
同じ意味を持つ他の単語を使用することで、自分が知っている語彙の多さを証明できます。
そのため、単語を勉強する際には同意語も一緒に覚えるのが効率が良い勉強法です。
また、語彙以外に同じ意味の熟語表現をいくつも知っておくと便利です。
IELTSの試験でよく使う表現というのはいくつか存在します。
そのため、せめて1つのタスクをこなす上で複数回使うものに関してはいくつかの同意単語・表現を覚えておきましょう。
*スピーキング
筆者が初めてIELTSの試験を受けた際に、もっとも難しいと感じたのはスピーキングの試験でした。
特にスピーキングは、パート2が最も難しいです。
対策をする際には、友達や先生に試験官役をしてもらい、対策しましょう。
スピーキングの対策は、とにかく反復あるのみです。
そうすることで、自分の意見を論理的に組み立てる方法が掴めてきます。
また、試験中に渡されるメモをフル活用することも肝心です。
筆者は、序論・本論・結論の3つのコーナーをメモの中に作ってメモを取っていました。
そうすることで、自分の意見をまとめやすくなるのです。
そして、スピーキングで役に立つのがテンプレの暗記です。
これは特に大切で、テンプレを持っているかいないかで点数は大きく変わってしまいます。
スピーチのはじめに使う表現、理由を述べる時に使う表現などはある程度固定しておくことがおすすめです。
そうすることで、1分間の準備時間では固定した表現の間のにある空欄部分を分けるようなイメージでスピーキングの構成を考えられます。
ぜひ、効率よくIELTSの点数を上げたい方はテンプレを定めて、暗記して、慣れるさまざまなテーマで慣れることを大切にしてください。
以上、3つのセクションに関する高得点のコツについて解説しました。
効率よく点数を上げたい方や、もう一歩IELTSの点数を上げたい方は上記のポイントを参考にしてください。
まとめ
今回は、当日に自分の本領を発揮するために大切な時間配分や効率よく対策をするためのポイントについてご紹介しました。
前半にご紹介した時間配分は「試験力」です。
ぜひ時間をうまく活用して、高得点を目指してください。
また、後半にご紹介したのは、IELTSという試験の傾向、特徴、評価基準を分析した上で分かったポイントです。
日々の勉強に加えて上記のポイントを意識することで、きっと効率の良い勉強や更に上の点数につながるでしょう。