前ふと気になったのですが、明石家さんまさんが司会している番組って全部面白いですよね。
どんなゲストがきても、たとえタレントではなくて、一般の人とでも、どんな話になっても最後には面白くなっていますよね。
さんまさんっておしゃべりはもちろん天才的なんですが、実はめっちゃ聞き上手なんですね。さんまさんと喋っていると、人は思いもしなかったことまでつい喋ってしまうことって結構あるみたいなんですよ。
さんまさんは生まれつきの聞き上手かもしれませんが、ある研究者が明石家さんまさんの応答を分析したところ実はカウンセリングの理論的にもバッチリ当てはまっていたそうです。
聞き上手な人の共通点とは
聞き上手な人の共通点、それは高等技術というよりも、うなずきや相槌、そして体の向きや姿勢と言った基本的な要素があげられます。
これは仕事での関係構築にも言えます。
質問やフィードバックなど、積極的な働きかけをしなくても、部下が話しやすいような雰囲気をつくることができる人はいます。
そのような上司と1on1をすると部下はいつの間にか、思ってもいないことを話すようなにり、上司からヒントをもらわなくても、話しながら自分で答えを出したり、納得したりして満足していきます。
つまり、相手に安心感を与える動作を駆使することによって、話しやすい雰囲気や、上司と部下との信頼関係を構築することができます。
聞き上手になるポイント
- アクティブリスニング
ただ黙って相手の話を聞くのではなくて、うなずいたり、相槌を打ったり、相手が発したキワードを繰り返したりすることが大切なのです。
ソフィアバンク代表の藤沢久美さんはご自身の役割を「社長さんが発した言葉をあえて『別の言葉』に言い換えながら、相槌を打ち、それが社長さんの頭の中をさらに触発し、心のなかに眠っていたものが表に出てくるのです」と言っています。
部下A:最近、忙しくて考える時間がないんです
上司:Aさんは、考える時間を取りたいと思っているんですね。
部下A:はい。でも時間が取れないんです。
上司:なるほど、忙しすぎて、考える時間が取れない。
部下A:はい、でも、考える時間がないのは忙しいからだけではないかもしれません。
このケースでは、上司は部下の言葉をオウム返しにするだけで、意見を述べることはありません。しかし、部下Aは話をしながら、自分で考えを整理しています。また「じっくり話を聞いてくれた」という感想を持ってくれます。
- レコグニション
レコグニションとは文字通りに解釈するなら「相手が存在することを認める」と言う意味です。1on1では目の前にいる部下の存在を認め、部下のありのままを受け止める、そしてそれが相手がわかるように伝えることを指します。
例えば、部下が業務量が多いと不満を持っていたとします。しかし、上司としてはもっと仕事をやってもらいたいとしましょう。
部下A:仕事が多くて、も嫌になっちゃいます。
上司:忙しそうだね。いつもありがとう。
部下A:何で僕だけこんなに忙しいんですかね。
上司:そうだね。僕がA君に頼りすぎなのかもしれないね。
部下A:いやいや愚痴でした。すいません。
このようなケースにおいて、上司が部下の気持ちを理解せずに、「Aさんの給料を考えたらもっとやって欲しいんだけど」などと自分の感情を押し付けるようなことがあれば、部下は「自分の気持ちを理解してくれないんだな」と思い、心を閉ざしてしまいます。
これでは、部下の学びが深まるはずはありませんよね。
カウセンリングでは「無条件の肯定的な配慮」と言って
クライアントの考えや 感情の全てを受け入れて行くことが大切だからです。
まとめ
聞き上手になるにはまずは相手に関心をもち、興味を示すことによって相手がどんどん喋ってもらう状態にすることが大切になり、信頼構築への第一歩になります。