「失敗するとすぐに落ち込んでしまう」
「同じ間違いを何度も繰り返してしまう」
大学生の中にも、このような悩みを抱えている方はいるでしょう。
人間だれしも失敗を経験するものですが、何より大切なのは、その経験をどれだけ自分の糧にできるかということです。
そこで、今回は失敗を最大限活かすコツを紹介します。
失敗にも種類がある?まずは失敗の中身を見直そう!
「失敗」と一言で言っても、その中身は多種多様です。
例えば、テスト中にうっかり居眠りして問題を解けなかったことも「失敗」ですし、万全の準備を整えてプレゼンに臨んだにもかかわらず、予想外の機材トラブルにより要点を伝えきれなかったことも「失敗」です。
失敗を次に活かすためには、自分の身に起こった失敗の種類を明確にすることが大切です。
エイミー・エドモンドソン教授という組織学の専門家は、失敗を以下のように分類しています。
1つ目は、「予防可能な失敗」です。
これは、世間一般でケアレスミスと呼ばれているようなもので、複数回チェックをかけたり、前もって入念に準備していたりすれば、避けられる失敗です。
対策としては、不注意をしないための意識づけや、知識不足を解消するための追加学習などが挙げられます。
2つ目は、「複雑な失敗」です。
極めて難易度の高い仕事や複数の要因が絡んでくる問題への対策では、失敗の回避が困難なことがあります。
もしも、あなたの失敗がこれに当てはまるのであれば、原因は準備不足や不注意ではないと考えられます。
3つ目は、「知的な失敗」です。
これは、デューク大学のシム・シトキン教授の造った言葉で、イノベーションに最も大切な失敗だとされています。
例えば、あなたが新商品の開発を任された時、開発初期に提案された技術やアイデアが顧客のニーズに適応していないまま発売日を迎えたとします。
すると、それまでの開発コストはほぼ全て無駄になってしまうでしょう。
しかし、開発初期の段階で試作品を複数作成し、顧客から感想をもらえた場合は、このような事態に直面するリスクは低くなります。
この段階で酷評を受けた商品は失敗といえるかもしれませんが、結果的に見ると、予算や時間をより効率的に使用することができるのです。
このように、最終的な成果のためにあえて発生させる失敗のことを「知的な失敗」と呼ぶのです。
失敗を最大限活かす方法とは?その手順を紹介します!
最初に意識すべきことは、失敗を受け入れることです。
起こってしまった失敗から目を背けるのではなく、どれだけ正面から向き合えるかが重要です。
心構えとしては、「数年後の自分に今回の失敗はどう映るか」、「失敗を活かせるかは自分の行動次第」、「失敗は挑戦の証」、「落ち込むだけの時間は無駄」といった客観的視点を意識することが大切です。
次に行うのが、原因の分析です。
原因究明において重要なのは、失敗発生源となったプロセスの解明と、想定との相違点の解明です。
失敗の原因は必ずしも表面的なものとは限りません。
その背後や奥には、さらに根本的な決定的要因が存在することもあるので、ここでいかに失敗を深堀できるかが大切です。
原因が明らかになったら、教訓を言語化してみましょう。
失敗を自分の糧にするには、失敗した経験を抽象化して、それらにどのような意味があるか考えることが大切です。
なぜなら、自分が頻繁に犯してしまう失敗には何らかの共通点がある可能性が高いからです。
そして、そこから得られる改善方法や予防方法を教訓として明確に言語化して自分の心に留め、行動に移せるかが重要なのです。
さらにそれを他人と共有すれば、周囲や組織のためになるだけではなく、自分自身の深い学びにもつながるでしょう。
まとめ
たとえ何気ない失敗でも、そこには何らかの意味合いがあり、その種類や原因を徹底的に分析することが失敗を糧にするための第一歩です。
そして、そこで得られた結果をできるだけ具体的に言語化し、自分の行動に反映させましょう。
あなたも長期インターンシップに挑戦して、失敗を教訓に変える経験を積んでみませんか。