人と違うことをして市場価値を高めて、自身を追い込むことこそが人生を変える

木口屋 遼介

大阪市立大学 経済学部経済学科

ー2017年3月卒

PROFILE

未来電子インターンシップ生として2015年6月~2016年1月まで活動。メディアチームに所属し、トップアポインターとして活躍。自身を追い込み、トップ成績を残す傍ら、新たなインターン生への教育を担当。新人教育「木口屋営業メソッド」を作成し、メディアチームの活性化に貢献。

当たり前のことを当たり前にできる人間

―木口屋さんよろしくお願いします。いきなりですが、普段お礼をしっかりと言うように意識してますよね?

そうですね。意識はしています。「ありがとう」と「ごめんなさい」は人として必須かなと思っています。言い過ぎてますか?笑

―いえ、みんなが判断してないところでも意識しているなと感心していました。それはなぜ意識しようと思ったのですか?

やっぱり「ありがとう」は言う側も気持ちいいし、言われた側も気持ちいいじゃないですか。なにか悪いことをした時「ごめんなさい」を言えなかったら人として終わりだと思うんです。謙虚でいたいんです。なので、少しでも悪いなと思ったらすぐに「ごめんなさい」と言うようにしています。

―それは常に意識していることですか?例えば小さい頃に誰かに教わったのですか?

いえ、最近です。笑

謙虚さを最近意識し始めました。それと同時に初めてのことにも挑戦し始めて、今はすごく楽しんで生きています。

―それは就活を経て、大学生活を経てというところが関係しているのですか?

いえ、就職活動や大学生活よりも未来電子にいた期間が一番大きく関係しています。特にタイへの社員旅行ですね。そのタイへの旅行のおかげで自分の中の箍が外れたと思います。タイで「人生楽しまないとダメだな。」ということに気づかされました。「どうすれば人生楽しめるんだろう?」とかも考えましたね。それで出たのが「初めてのことやってみよう。」とか「人間としてちゃんと生きよう。」という考えです。就職活動が終わってここ半年くらいの気持ちの変化ですね。もう社会人になるので「ちゃんとしよう」って思えるようになりました。笑

―自分の生き方や姿勢がしっかりと定まったということですね。

そうですね。あいさつとか当たり前のことを当たり前にしようと思うようになりました。僕はあいさつをしない人や「ありがとう」を言わない人に魅力を感じないんです。でも自分は人から魅力的だと思われたいですし、自分自身も楽しみたいなと思います。なので、ちゃんと「真っ当な人間でありたい」ということを意識しています。

―今の話を聞いて未来電子で働いていた頃も、木口屋さんは「当たり前のことを当たり前に取り組む」という話を他の社員からよく聞いていたことを思い出しました。

その当時から今のような気持ち、あるいはその原石のようなものはあったのですか?

そうではなかったですね。今は就職活動とかも終わって余裕があるので、生活態度とかを意識できているんです。

正直インターンをしていたころは日々の営業で精一杯でした。死に物狂いで身を削って取り組んでいたと自分でも思えるくらい余裕がありませんでした。営業のことしか考えられなかったです。

―確かに木口屋さんにあいさつをされた記憶はあまりないですね。笑

すみません。笑

本当に営業のことだけしか頭になかったので、すごく無愛想だったと思います。自覚はしていたんですけど、そこまで頭が回らなかったです。

ここで結果出せなかったら終わりだなというくらい追い込まれていました。

―それはインターンを始める前から追い込まれていたのですか?

そうですね。僕の場合今までろくな大学生活を送ってこなかったんです。昼間からパチンコ行ったり、学校をサボって遊びに行ったりなどものすごく堕落した生活を送っていました。

ただ、「それじゃダメだな。」という自覚はあったんです。自覚はあっても「ろくな人間になられへんな」、「働くにしても何もできへん」という危機感だけが募っていくだけでした。

でも「何かやらないと」とは思っていてもなかなか行動には移せないタイプだったんです。インターンもやろうと思ってから始めるまで半年かかりました。

―今の姿からは想像できないですね。

今はもう「やろう!」と思ったらすぐにできるようになったんですけど、当時は全然行動できなかったです。周りからは「クズ」だと言われていたと思います。それがあったからこそ、自分を追い込めたんじゃないかなとも思います。

自分を追い込み、営業で人生一発逆転

―自分を変えるその危機感をインターンで解消しに来ていたのですね。

では、なぜインターンに目をつけたのですか?その中でもなぜ未来電子を選んだのでしょうか?

そもそもインターンは営業のインターンに絞って探していました。部活やサークル、勉強、ゼミなど頑張っていなくて、そこから「一発逆転する方法って何なのか?」を考えて探した結果「営業」に行き着きました。

「これだ!」と思ったんですけど、もともと人見知りで、かつネガティブで常にリスクを考えてしまっていたので、なかなか行動に踏み切れませんでした。

そう悩んでいるときに、キャリアバイトを運営しているアイタンクジャパンさんのインターン相談会に行って、何社か紹介してもらった中に未来電子がありました。

その紹介してもらった企業の中で一番初めの面接が未来電子だったんです。

その当時の僕はクズだったので、何も期待されていないなというのを感じて、だからこそ「ここで頑張らないと」と思って入りました。

―「ここで一発逆転するしかない!」という気持ちが強かったんですね。

何もやってこなかったので、就活で戦う武器や後ろ盾がなかったんです。「どうすればいいか?」を考えたときに、「人と違うことをして市場価値を高めるしかないな」と思いました。これは代表がいつも言っている言葉なんですけど、本当にその通りだなと思います。

―インターンを始めた当初は営業ではなく、PRチームに所属していましたよね。

僕が入った頃の研修はPRチームでの業務でした。その頃はどう見てもできない系だったので、周りから期待されていなかったんです。「このまま営業には行かずにPRチームにいといたほうがいいんちゃう?」というようなことを言われていました。

―やはり営業の方が追い込む能力が必要で、当時の木口屋さんを見ていると向いていないのではないかと正直思っていました。なぜ営業にこだわったのですか?

みんなを見返してやろうという気持ちからですね。当時の僕のコミュニケーション能力は本当に0で、むしろマイナスくらいだったんです。だから周りからも見ても営業に向いていなくて期待されていなかったんだと思います。それが逆にバネになりました。「見返してやろう!」という気持ちがモチベーションになりました。これがすごく大きいですね。

 

素直さ〜できる人の真似が成果への近道〜

―実際に営業に移って電話営業をすることになると思うのですが、やってみてどうでしたか?

始めは上手くいっていました。

営業チームでは「メールを送らせて頂いてもいいですか?」という見込みのお客さんを獲得するというのが最初の仕事で、見込みを5件獲得したらアポイント獲得に移ることができるんです。人に話しかけるのは苦手だったんですが、普段しゃべろうとしないだけで、しゃべろうと思えば意外にしゃべれました。

また、電話なので、相手の顔もわからなくて声だけなので全く緊張しなかったんです。電話営業というスタイルが合っていたのかなと思います。

そして、メール送るのも2日くらいで終わりました。その後学校の定期試験があって間が空いたんですけど、1日でアポイントが取れました。

―すごいですね! 早くも一発逆転したのですか?

そんなに甘くはありませんでした。1件目のアポイントは完全なマグレでこの後が本当に地獄でした。長期休暇でフル出勤していたのですが、始めの2週間全くアポイントが取れませんでした。

取れた時と同じように、毎日睡眠時間2時間とか、朝4時に起きてリスト集めとか、「こんなに頑張っているのにアポイントが取れない」という結果が続きました。毎日イライラしていたのを覚えています。笑

―毎日睡眠2時間ってすごいですね。それは自分で決めていたんですか?

決めてはいなかったです。毎日寝落ちするまでロープレをしていたら、結果そのくらいしか寝てなかったなという感じです。

―毎日帰宅してからずっと何をしていたのですか?

家に帰ってからロープレとリスト集めに時間を使っていました。自分でトークスクリプト読んだり、同期の平野くんの録音をシャドウイングしたり、その後リスト集めという感じです。
これを2週間頑張っていたんですけど、全然結果が出なかったんです。頑張っているのに結果が出ない経験を初めてしました。

今まで頑張れば結果が出たのに、「なんでうまくいかへんのやろう。」と2週間悩んでいました。

その時アポイントを取れていなかった原因は、自己流で取り組んでいたことだったんです。自分の言いやすいようにトークを変えたり、自分でアレンジして取り組んでいました。でも、「一度成果の出ている人のトークをそのまま一語一句変えずに話してみよう」というアドバイスをもらったんです。それを実行したら、簡単にアポイントが取れました。

できる人のいいところを真似していけばいいんだと気付いたんです。その後徐々に成果に結びつき始めました。

―では、始めて1ヶ月経った8月にはもう普通にアポイントが取れる状態になったということですか?

取れるようにはなっていましたが、数は取れていない状態でした。圧倒的に他のインターン生のほうがアポイントをあげていましたね。数がはねたのは9月からですね。それまで5件くらいだったのが、一気に20件くらいにアポイントが取れました。それで9月、10月はトップでした。ここが僕のピークです。笑

―トップ争いが激しくなって未来電子的にも個人の成長的にもすごく良い状態だったと思うのですが、その後卒業するまでの期間はどうでしたか?

成果が落ちました。

すごく恥ずかしいことなんですが、上手くいき過ぎて自分に満足してしまったんです。そのせいで、成績もピークの半分くらいまで下がりました。

ただ、インターン卒業も近付いたので、12月はもう一度貢献しようと思い、頑張りました。前月とは切り替えて初心に戻り、月初から飛ばしていったことを覚えています。その結果トップに返り咲くことができました。

本当に「何をしていたんや」という感じです。高い給料をもらっていたのに、それに見合う価値を会社に提供できていなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね。それがいいモチベーションにつながったと思います。

 

変わらなかったこと、それは「自分を追い込む」こと

―もともと自分を追い込むのは得意だったんですか?

得意でした。ただ、今のようにポジティブなモチベーションではなかったですね。ネガティブなモチベーションで動いていました。「追い込む」ということに関しては、どんなモチベーションであれ関係ないと思います。だからずっと自分を追い込むことができていたんだと思います。

―言い換えるとそれ以外のことに力を裂かずに生活できるということですか?

そうですね。やるときはそれにしか集中しないタイプです。今はいろいろなことを広く見えるようになったんですけど。

―今だったら魅力的な状態で仕事もできるということですね。4月からそんな社会人になっていそうですね。

そうですかね。未来電子に入っていなかったら「どうなっていたんだろう。」と思いますね。おそらくクズを極めていたと思うんですけど。笑

インターンを始めるとき、未来電子がでなければそれはそれで良かったと思うんですが、正直未来電子以上の環境はないと思います。ここが自分にとってベストだったと思います。

―最初に社員旅行のことをあげて頂きましたが、何が自分の変わるきっかけだったと思いますか?

普段絶対しないようなことをしたという経験です。今考えたら怖いと思う経験をしていたのが、すごく刺激になったんだと思います。代表の使う言葉に「死に近い経験をしろ」というのがあるんですが、その経験によって度胸がつきました。

―では、最後に自分で変わったと思うところ、これは持ち続けたなというところはありますか?

変わったことと言えば、度胸とリスクを恐れなくなったこと、素直に欲求のままに生きていくことです。

逆に変わらなかったことは、ストイックさです。いろいろとポジティブになっているんですけど、仕事だけは調子に乗らずに「ちゃんとやろう。」という気持ちでいます。

―木口屋さんの姿勢は、見習うべきところが多いなと感じました。4月から社会人として新たな道へ進み、困難なこともあるかと思いますが、頑張ってください!