2017.12.15

おれ、2回生の時なにしてたっけ|24歳になって思う、後悔の話

京都大学 インターン

斉藤 貴幸


2回生の貝原君が、11月のインターンNo.1賞に選ばれた。

12月の飲み会でインターンNo.1賞が発表されて、総勢50人のインターン生・社員から拍手を送られている貝原君を見ながら、自分が2回生だったころのことを考えていた。

 

「おれ、2回生の時なにしてたっけ」

 

思い出せない。

 

昔のこと過ぎて思い出せないのか。

 

たぶん違う。たぶん何もしてなかったんだと思う。

 

でも、生きてるんだから、ナニカはやってるはず。

 

必死になって、あの頃の自分について思い出してみた。

 

 

時間を売って、ハードスキルをつける日々

 

自己紹介が遅くなりました、最近よく記事を書いているインターン生の斉藤です。このまえ24歳になったので、けっこう大人になってきたと思います。

2回生は遠い昔のことのように感じていますが、いま思えば「後悔」の方が多かったんじゃないでしょうか。

今回は、みなさんが同じような「後悔」をしないように、あの頃のことについて、少しだけお話ししたいと思います。

 

2回生と言えば、授業が減って、時間に余裕が出てくる頃ですよね。

そんな時期にやることと言えば!そうです、バイトです!

みなさんも、バイトでたくさん稼いで、遊びまくってますよね!

 

ただバイトって、「時間を売って、お金をもらってる」ってなかんじで、ネガティブな言葉を突きつけられることもあります。

 

でも、僕は違います!

 

なぜなら僕がやっていたアルバイトは、塾講師!

しかも、30人ぐらいのクラスの団体講師!

しかもしかも、高校1年生からやってたから、かれこれ講師歴8年ぐらい!

 

これだけやれば、人前で話す緊張もほとんど無くなりますし、プレゼンのスキルも少しは上がります。

だから、「時間を売って、お金をもらう」ような、他のアルバイトとは全然ちがう!

なぜなら、僕はスキルを獲得しているから!

 

そんなことを思っていました。

未来電子のインターンに来て、代表に嫌なことを教えられるまでは。

 

難しくて最近やっと理解しましたが、代表が言うには、

スキルは、「ハードスキル」と「ソフトスキル」に分類できる

らしいのです。

 

「ハードスキル」ってゆうのは、「車の運転ができます」とか「プログラミングができます」とか「簿記の資格もってます」とか、目に見えるスキルのことです。

僕の場合は、「人前で話しても緊張しません」ってスキルですね。

 

一方、「ソフトスキル」は、僕なりの解釈で言うと、

「ハードスキルをどんだけ早くゲットできるか力」

だと思ってます。

もっと簡単な言い方をすると、「考える力」でしょうか。

簿記の資格を例にして説明すると、簿記を最速でとるためには、理解力、論理的思考力、質問力、コミュニケーション能力などなど、さまざまな能力が必要になります。これは、可視化しにくい能力ですね。これを、「ソフトスキル」と言います。

 

仕事をする時って、「ハードスキル」を使って業務を行うわけですが、もし別の部署に異動になったらどうしましょう。

また1から、その部署の業務を覚えないといけない。

ここで、「ソフトスキル」がない人は、業務を覚えるスピードがめちゃくちゃ遅くなります。

なぜなら、新しいコトを吸収するための「考える力」がないからです。

逆に言えば、「ソフトスキル」を磨きまくっている人は、なにか新しいコトを始めるときに、対応力が最強になるってことです。

 

 

大脱線しました。

 

つまり何が言いたいかって、僕は

時間を売って、ハードスキルをつけていた

ということです。

 

だから僕は、塾の講師ならできるけど、他のことは何もできないやつ、ってことです。

 

8年間やってると、最初の2年間ぐらいは、話し方とか生徒への目の配り方とか、いろんなことを吸収しないといけません。

でもそれ以降は、すでに自分が身に付けたスキルを繰り返し使っているだけ。

ってことは、8年間のうち、6年間ぐらいは、まったく成長していなかったんですね。

 

あの頃の過ごし方を、ものすごい後悔してしまいます。

代表に「ソフトスキル」の話を聞かなければ、なにも後悔するコトなかったんですけどね。

 

でも、当時のことをあまり思い出せない原因は、わかりました。

要するに、なにかを考えるってことが少なかった、だから特に記憶に残っていない、ということでしょう。

 

じゃあ、そんな過ごし方をしていると、どんな結末が待っているのか。

もう少しだけ、お話ししますね。

 

 

「後付け」の就活

 

おそらく、就活の話は、みなさんイメージしやすいと思います。

 

どんな結末が待っているのか。

 

「後付け」の就活です。

 

 

 

就活の面接って、なにが見られているのでしょうか。

 

これはいろんな人が、いろんな意見を言っています。

 

僕が一番しっくりくる答えはこれです。

 

  • その人が、どんな性格で、どんな思考のクセを持っているか
  • 性格や思考のクセに一貫性があるか

 

この2つを見られているのです。(どこかの記事で読みました)

 

僕の場合、①は答えられます。

一応8年間のうちの2年間ぐらいは、いっぱい考えていろんなものを吸収していたので。

 

では、②の方はどうでしょうか。

そもそも、面接官の人が②の質問をする理由は、①の質問だけ聞いても「信用できない」からです。

だから、「あなた本当にそんな性格で、そんな思考のクセを持ってるんですか?」ってことを確かめたくて、「一貫性」を探りにくるんです。

 

 

でも実は、「一貫性」を面接官の人に伝えるのって難しいんです。

特に僕のような場合は。

 

②の質問に対して、僕が伝えるべきことは、塾講師以外で「何かを考えた経験」です。

その経験の中でも、同じ性格、同じ思考のクセを、面接官が感じ取ることができて始めて、「一貫性」を証明できるのです。

 

でも僕は、さっきも言ったみたいに、8年間のなかで、6年間はほとんど何も考えてない。

だから一貫性を証明できるものは、ない。

 

そんな人間が、最後に行き着く手段。

それが、「後付け」です。

 

なにか他の経験談を面接官に話すときに、

「あのときは、こんな風に考えていた、ってことにしとこう。」

となるわけです。

 

そして面接官から、「君、一貫性ないよね。」って言われたら、また「後付けの修正」を行います。

だんだんと「後付け」をブラッシュアップしていき、就活終盤では、かなり完成度の高い「後付け」が出来上がります。

そしてこれまた不思議なもので、ずっと「後付け」を面接官に伝えていると、脳みそが、「もしかしてこれって、現実にあったことなんじゃね?」と勘違いしてきます。

その領域まで行けば、もはや「後付け」ではありません、「現実」です。

この方法を使えば、わりと短期間で、就活強者になれるので、オススメです!!

 

とはいえ、こんな就活したくありませんよね。

でも実際のところは、みなさん多かれ少なかれ、「後付け」をせざるを得ないのが現実です。

 

結局僕も、「後付け」でいろいろと付け足して、面接に挑んでいました。

 

 

ほんとに、2回生ぐらいの自分、ちゃんと考えながら行動しとけよ、ってかんじです。笑

後悔、後悔。

 

 

さいごに

 

少し話の軸がずれたので、まとめておきます。

 

僕の後悔を一言で表すと、

 

あのときの俺、ちゃんとソフトスキル付けとけよ!

 

ってことです。

 

 

ポイントは2つで、

 

  • ソフトスキルを身に付けると、なにをするにも上達のスピードが早くなる。
  • ソフトスキルを意識しながら生活していると、必然的に「考える経験」が多くなって、自分の思考に一貫性ができる。

 

 

24歳になって始めてこのことに気づきました。

 

2回生の時点で、すでに「考える経験」をたくさんしている貝原君、羨ましいです。

いまになって改めて考えてみたことは、以上です。

 

もうすぐ新年。

僕のような後悔をしないように、

たくさん考えましょう!!

 

 

ちなみに、僕が尊敬しているインターン生の東妻氏の記事。

「考える」ってことについて書かれている名作。

永久保存版になってますので、もしよかったら読んでみてください!
ふわふわ系インターンが、社員さんと肩を並べて働くために必要なたった1つのこと。


この記事を書いた人

京都大学インターン

斉藤 貴幸