こんにちは。
BRIDGEチームCS(カスタマーサクセス)としてお仕事をさせてもらってます、京都大学4回生の山本庸平です!
今回は、同じ京都大学で2回生の梅原隆一くんがGO unite barにて※プレステージに出場してくれました!
https://www.miraidenshi-tech.jp/library/24220/
これまでプレステージに出場してきたインターン生の多くは会社にも慣れてきた入社3ヶ月目以降の学生が多かったのですが、梅原くんはなんと入社1ヶ月目でこのプレステージへの出場を決めました。
※プレステージとは、インターン生自らが課題を発見し、会社役員に対して業務改善の提案をすることです。(KGI・KPI等の成果指標や給与に関しても全てインターン生自らが提案します。) 役員によってYESの判断をもらうことができれば、実際に給料が支払われ、業務として行ってもらうことができます。
「入社1ヶ月目でのこの当事者意識、素晴らしい…」
では、今回のプレステージの内容は?
【SNSでプログラミングインターン生を増やそう!】
詳細が気になりますね。
このプロジェクトを考えるにあたって、どんな背景や課題があったのでしょうか?
目次
京都で未来電子の「プログラミングインターン」に対する学生の認知度は低い!
未来電子では、インターン内容にプログラミングが設けられています。
最近では文系学生でも学生のうちからプログラミングを学ぶ人が増えてきており、プログラミングを学びたいというニーズは増加傾向にあります。
そうした現状の中で、未来電子のプログラミングインターンはまだまだ認知度が低いようなのです。
一方で同じように学生にプログラミングの学習を提供している企業があります。
(ここではB社と呼ばせて頂きます。)
このB社の学生の認知度は非常に高く、そこで毎月行われる説明会には毎月50名程度の学生が参加しているとのこと。すごい人気ですね…
実際、未来電子でプログラミングを学習しているインターン生の中にも以前にこのB社でインターンをしていたという方もちらほらいるようです。
京都の多くの学生の頭の中では、「プログラミングといえばB社」という状態なんですね。
未来電子でも同じようにプログラミングインターンを提供しているのに、この違いは何なのでしょうか?
未来電子のプログラミングインターンの認知度はSNSの点で弱い
なぜ学生の中でB社の認知度は高いのに、未来電子は低いのか?
その違いはSNSにあるのです。
周りの学生に聞いたところ、B社を知るきっかけになったのがSNSだと言うのです。
つまり、B社はSNSの運用によって、学生の認知度を高めています。
一方で未来電子はどうなのでしょうか?
現在、未来電子のインターンに応募してくる学生の中で、SNSを通しての流入は2%程度。
かなり低いですよね。多くが友人からの紹介のようです。
B社はSNSで集客ができているのに、未来電子はできていない…
これが認知度の違いを生んでるのではないか。
つまり、ボトルネックはSNSの運用方法にあるという仮説が生まれます。
未来電子のプログラミングインターンを「教育システム」によってブランディング
以上のボトルネックの特定から、SNSの運用をより効果的にしていくことで未来電子プログラミングインターンの認知を高めていくことができます。
しかし、ただB社を真似するようでは二番煎じとなり、認知度も高まっていきません。
未来電子にしかないリソース、特徴を押し出して、ブランディングをしていかなければ学生の頭の中に未来電子という選択肢は生まれないでしょう。
では、未来電子にしかない特徴とは何なのか?
それは「教育システム」にあります。
未来電子のプログラミングインターンでは、プログラミングを学ぶインターン生にマネージャーがつき、進捗を管理してもらうことができます。
また、プログラミングを学ぶインターン生たちが一同に集まり、学びをシェアする勉強会も定期的に開催され、仲間との繋がりが生まれ、挫折しにくい教育システムになっているのです。
プログラミングの勉強というのは、忍耐力を必要とされます。
B社でのプログラミングの教育システムは、個人学習的な側面が強く、マネージャーによる進捗管理やサポートというのは用意されていません。
そのため、途中で諦めて、辞めてしまうという学生も多数いるようです。
実際、梅原くん自身もB社でのプログラミングを諦めてしまったという経験があります。
だからこそ、この教育システムを売りにしたメッセージをSNSを通して学生に届ければ、魅力を感じさせることができるのではないでしょうか?
さらに、B社でのプログラミングの学習を諦めた学生を未来電子が取り込んでいくことも可能なのでは?
こうした生まれた具体的な解決策が、教育システムを打ち出したSNS、特にTwitterを使った広告を売っていくことになります。
さらに、これを補完するものとして、外部向けのプログラミング体験会を実行します。
Twitterによって未来電子に関心を持った学生を対象に、お試しとしての体験会を実施することで、より流入を拡大していくことを狙いとしています。
解決策によって得られるものとは?
それではこうした解決策を実行することによって、どんなものが得られるのでしょうか?
主としては、未来電子インターンの認知度の向上です。
ニーズの多い、プログラミングインターンとしての認知度を高めることができれば、学生全体の中での未来電子の認知度は向上することが考えられます。
さらに、認知度が高まればインターン生の増加、そして会社の規模を拡大していくことに繋がります。
さらに、前述したようにB社での学習を諦めてしまった学生を取り込んでいくことができるということです。
これによって得られるメリットは、すでにプログラミングの基礎を学んでいる学生を集めることができるので、ゼロから始める学生よりも教育コストが低く、よりスムーズに実務レベルに達する学生を教育することができるのです。
成果指標
今回のプロジェクトの成果指標は以下のようになります。
※KGI(Key Goal Indicator)とはビジネスの最終目標を定量的に評価できる指標です。重要目標達成指標とも呼ばれます。
KGIには、売上高や成約数、利益率などが当てはまります。
KPI(Key Performance Indicator)とはKGIを達成するための各プロセスが適切に実施されているのかを定量的に評価するための指標です。重要業績評価指標とも呼ばれます。
KPIには、セッション数やクリック数など指標が無数にありえますが、その中から自分にあった適切な指標をを選ぶことが重要です。
◆KGI
どのようにすればSNSからの流入で9/31までに新規プログラミングコース生を累計30人以上にできるだろうか?(対象学生は京大新一回生をはじめは検討)
◆KPI
体験会参加者累計20人
面接申込累計50人(プログラミングのツイッター経由)
◆MS(中間目標)
5月
体験会参加者2人 月間クリック数250回 コンバージョン率3%
6月
体験会参加者4人月間クリック数300回 コンバージョン率3.5%
7月
体験会参加者4人月間クリック数350回 コンバージョン率3.5%
8月
体験会参加者10人 月間クリック数500回 コンバージョン率5%
◆CPI(やるべきこと)
・プロモツイート(5,6,7,8月)
・体験会の企画(月2回以上),
・誘導ページの差し替え
・ターゲティングの拡大
・月間報告MTG
◆撤退ルール
6月時点でプログラミング面接ツイッター経由の面接申込数1人以下
給与について
不確定要素が多いので、現在の新規人材開拓に必要なコストが現在5000円/人以上として、得られる利益を計算します。(現在、インターン生を紹介した場合に5000円のインセンティブが与えられることから。)
プログラミングコースのプロモツイートをするのにかかる費用はクリックあたり約80円になります。
クリックしてから、実際の申し込みに行くのが25人に1人と考えて(MSでコンバージョン率平均4パーセントと考える)、ツイッターで1人を面接に連れてくるのにかかる費用は2000円です。
勉強会の運営、受講者数×600円
面接を突破した段階で、1000円/人の出来高報酬
「4か月間行って、35人の面接が面接突破すると考え(面接突破率を7割とする)、20人が体験会に参加する」
と考えると、
Twitter報告書(5000×4=2万円)、プロモツイート(2000×50=10万円)、出来高(1000×35=3.5万円)、体験会(600×20=1.2円)
合計167000円
35人の流入があるとすると、現在の基準で一人5000円以上採用にかかっていると考えたあ場合、費用は175000円以上かかることになります。
しかし、このプレステージ案を採用することで、採用コストが減少し、流入量が増えるだけでなく、ツイッターのマーケティングの蓄積がうまれ、この期間では現れない未来電子の認知度アップも見込めるという付加価値が得られます。
まとめ
以上が今回梅原くんが提案したプレステージの内容になります。
結果は見事に通過!
おめでとうございます!
梅原くんのプレゼンは内容が素晴らしいだけでなく、聴く人に対しても質問を投げかけ、その場に一体感を与えるものでもありました。
そのおかげで、聴く側の僕たちもただ受け身でプレゼンを聴くのではなく、自ら考え、「自分ならどうするのか?」「自分ならこう思う」という姿勢になることができました。
プレステージは提案者だけで作り上げるものではありません。
提案者とともに聴く側の人たちも、未来電子をより良くしようという視点を持っておくことが大切なんだなって感じさせてくれました。
プレステージは、全インターン生に与えられた権利であり、自らの思考力・主体性・リーダーシップを向上させる絶好の機会でもあります。
ぜひ、今後もより多くのインターン生がプレステージを経験して、未来電子をより良い会社にしていく力になってくれたらと思います。
以上、プレステージの報告でした!
梅原くん、お疲れ様です。そしてありがとうございました!
来月以降、目標を達成できることを期待しております。
【役員・芹生による講評】
・YESにした理由
調子が良い領域であるインターン生PRのウィークポイントを強化する提案だったため。
KGI,KPI,MSの各指標が細かく設定されている。
彼にしかできない要素(京大新歓Twitter)がある。
デジタルだけでなく、アナログのCPIがある。
給与設定で会社に利益があることを確定する設定方法。
・よかった点
プレゼン時のコンテクストがよかった。
攻撃的な質問者を協力者に変換するアウトを返していた。
・インターン生に向けて
コンテクストが良いとアウトプットにも良い影響を与えます。
攻撃的ではなく、どのようにすればより良くなるか、の視点を忘れずコミュニケーションを取りましょう。
自分にしかできないことは無限にあります。
それを見つけ出し提案者側に回ることで大幅な成長が見込めます。
来月のチャレンジを楽しみにしています。