2019.5.20

大学で音楽を学ぶ私がなぜプログラミングに興味をもったか

大阪音楽大学 インターン

山田大貴


こんにちは、未来電子インターンでプログラミングチームに所属しています、4回生の山田です。

大学では音楽や芸術を学んでおり、テクノロジーとは結構遠い分野で生活しています。

 

そんな私がなぜプログラミングに興味をもち、未来電子に来たのかについて書こうと思います。

 

プログラミングに興味を持ったのは、それが配列と構造による呪術の系譜に位置すると考えたからです。

配列や構造には神秘的な力があります。

 

例えば、DNAの遺伝情報はアデニン・チミン・グアニン・シトシンの4種の塩基の配列でできています。

この並び順が鯨からハエから人間までをこうも違う生き物にしているというところには、モノの並びの力の大きさを感じざるを得ません。

 

塩基が上手く並んで人間ができると、人間は自分たちでモノの並びを活用し始めます。

 

その例でいくとまず言葉が挙げられます。

それぞれ意味のない発声(日本語で言うとあいうえお)がある規則をもって並べることで単語になります。(「か」と「に」で蟹)。

ここでは単語と単語の意味の結びつきという問題がありますがそれは置いておきます。

 

さらに、単語を一定の規則に従って並べることで、文法のある文章が作られます。

これは構造の力です。

文章をつかってコミュニケーションをとるということの力の大きさは皆さんよくご存知だと思います。

 

言葉の力は強大ですが、それは言い換えればモノの並びの力なのです。

 

ユダヤの神秘主義思想、カバラでは、文字の省略や入れ替えによって呪術的な効果を引き起こしました。

「テムラー」と呼ばれる一種のアナグラムですが、これはモノの並びを人為的に操作することでその力を操ろうということでしょう。

 

ある国で戦争が起こりそうだというときに、カバラ学者たちはその国名の文字を入れ替え、別の国の名前にすることで戦争を避けたとかそういう話があります。

これは文字の並びが持つ力を現実に適用する呪術の一種です。

 

音楽においてもモノの並びというのは非常に重要です。

ドレミファソラシドというのはそれ自体では何の意味も持たないそれぞれ周波数にすぎません。

一方で、シソラシレドドミレレソファ…とすることで誰もが耳にしたことのあるバッハの素晴らしい旋律となるのです。

 

12の音をどう並べるかで、人の心を動かすのかあるいは退屈させるのかが変わるのです。

また、西洋音楽はいかにして構造をつくるかということを熱心に考えます。

そもそも作曲を意味する語のcompositionは構成とか構造とかいう意味です。

 

ものをどう並べるかというところで芸術性が決まる。

芸術が人や社会を動かしていく。

 

芸術と呪術の関係というのがよく議論されるのもこういうところにあるのかもしれません。

 

このように、モノの並びというのは呪術・魔術的な、神秘的な力を持っていると私は考えています。

 

ここで話をプログラミングに戻すと、プログラムというのもそれぞれは意味のない記号の並びであると言えます。

アルファベットや記号をある規則に従って並べることでプログラムとして動作します。

モノの並びが社会に影響を与えるという、ここに神秘的なものを見出さない人がいるでしょうか。

 

プログラミングはもしかしたら、現代における呪術・魔術の系譜なのかもしれません。

 

このように、よく分からない動機で入ってきた私を未来電子は温かく受け入れてくれました。

プログラミングは未経験でしたが、入社して一か月経った今、少しずつプログラミングについて理解が深まってきています。

 

「プログラミングに興味がある」

「プログラミング勉強してみたい」

 

という方は、未来電子インターンをおすすめします!

 

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