なぜ未来電子は社員よりもインターン生が多いのか。社員の育成に力を注ぐのはわかりますが、なぜインターン生にまでそこまで力を注ぐのか。未来電子のことを初めて知った人なら誰でも気になるこの質問。代表の福本は「学生を男前にしたいから。」とおっしゃっていましたが、本当にそれだけ?
今回は、そんな未来電子の福本代表の頭の中を公開します!
結論、成長できる環境の構築と成長プロセスの可視化が会社の成長にも繋がるからというのが理由です。つまり、未来電子環境では成長意欲の強い学生が集まり比較されることで危機感が生まれ、さらに方向性が明確になり自然と初心者でも成長する。そして大量に生み出される失敗を共有することでより早く成長が加速する。その結果、会社が伸びる。未来電子にもメリットがありました。笑
スキルゼロの学生が男前になる仕組み
色んなことを試してきましたが、最も爆速成長に直結する方法は下記の5ステップ。
- 社内の中で誰もやったことのない課題をミッションとして与える
- 誰に聞いても答えがないので学んでいる暇もなく考え続けるしかなくなる
- その都度ぶち当たった壁を失敗として共有する
- 達成できた時に一連のシナリオをまとめて共有する
- 共有された情報は知識として知っても意味がないので体験させる
このステップが本当にいいんです。
フレームワークとかそういうものは知った段階から力になります。しかし、本質的な自己成長とは知った段階では単なる知識で、実際に体験して初めて身につくもの。 それを理解した上で課題を出すと、特に学生たちがつらいと思うポイントは2番になってくるんですよね。
そう、学べない。
みんなすぐに学びたがるんですけど、答えがないのでそもそも学べないんですよ。
これどうするんですかって。
知りません。
社員が代わりに考えたら答えはもちろん出せます。でもそれでは意味がない。
自分で考え続けて答えを出すのが仕事です。
必然的に自分で考え続けるしかないんです。
このやり方を学生に実践させる中で、たまたま見つけたのがこのエントリー。
「学ぶことを今すぐやめよう」 IQ170の13歳少年が語った、”天才”の条件
学ぶことをやめるのが大事って書いてあります。めちゃくちゃ共感しましたね。
しかもこの学ぶことのやめさせ方が中途半端だったら意味がないんです。
未来電子では徹底的にやめさせて自分で考えさせる方針を取っています。
その課題を乗り越えるからこそセールスでもプログラミングでも、最低限の実務レベルはクリアする学生が出てくるんですよ。
爆速成長を促すナレッジマネジメントとは?
考えた結果決断を下したことに対してのフィードバックは、もちろん成長に必要です。
そのフィードバックこそがナレッジマネジメントです。
成功体験を共有する意味はまったくありません。
というのも僕の哲学では、
成功 = 失敗の最先端 × TPO(時間・場所・タイミング)
という考え方です。つまり成功事例というものはあまりに限定的すぎるんですよね。
最先端の失敗だけ共有してくれたらそれでいい。
そこにどんどん失敗事例がたまり続ける。新たなチャレンジャーには失敗だけ共有しておくから、予め失敗パターンを認識しておいて最終判断は自分で下すことが可能になる。
その方が人間的に考えて正しい。
なぜ人間的なのかというと、脳の神経構造に経験をためるにはレセプターが必要になり、レセプターは失敗することにより構築され、直感的決断を下した経験だけが将来使える経験としてレセプターにたまっていくからです。成功事例をいくら聞いても、結局それは再現性の低い限定的成功なので丸々試しても失敗します。それだったら初めから失敗するパターンだけを認識させて、すべての決定を直感によって自己決断させる方が効率がいいじゃないですか。だからその方が人間的に正しいっていう論理です。超初心者からバリバリデキる人になるまでにため抜いた失敗って、ものすごい価値がありますよね。だから、プログラミングにしろ、何かやるごとに失敗したこと、そこから学んだことを文章にまとめてもらっています。それがあるからうちの学生たちは成長する。
まずは矢印の矢を全部自分に向ける
爆速で成長する学生とそうじゃない学生の違いのひとつに、矢印の矢をどこにむけるかがあります。
自責他責の話ではなくて、なかなか成長しない学生ってみんな外をコントロールしようとしか考えていないんですよ。
例えば、就活がどうだとか、面接がどうだとか、人脈がどうだとか。
「相手をコントロールするやり方を学ぶこと」に主軸を置くことで、自分の外にあるものをコントロールしようとする西洋的発想に絆されます。その前にまず、「自分とは何なのかを追求」して自分の価値をMAXまで上げてみましょう。環境に関係なく上手く波乗りする人たちこそが最強です。それは学生だろうが社会人だろうがおんなじ。
成長成長と言ってきましたが、成長というものに実体はありません。
ひとつの環境に成長した人が多くいれば、その人たちより成長していない時点で「しょぼい」とみなされてしまいます。しかし、反対にその環境以外ではデキる人になることもあります。だからときに人は驕ってしまうのです。俺はデキるんだ!私はデキる!でもそれは仮初めの自信。上には上がいる。これ、当たり前ですよね。自信を持つに超したことはありません。要は”成長”というフワフワした言葉もTPOに影響されることであり、実体がないということ。
だったらすべきことは1つ。
環境に関係なく上手く波乗りする技術を身につけること。
これは世渡り上手という意味ではなくて、どんな環境にいても上手く波を読んで名実共に余裕勝ちするということ。そこまでデキるようになった学生には本当の自信がにじみ出てきます。すると、大学に普通に通うだけで周囲に変化を意識づかせ影響まで与えます。そしてその人の周りには人が集まってきます。
さらに、デキる学生に意識をあてられた一部の学生も自分を変えたいと思い、また未来電子に意識高い系学生が新たなインターン生としてチャレンジしてきます。そんな流れで、未来電子にはインターン生が増えているんですね。 そういうポジティブなスパイラルが生み出せているのが今の環境なので、その流れを止める意味って全くないんですよね。
結果的に成長スパイラルが生み出された今の環境では、会社自体の成長しか存在しません。
だから社員よりもインターン生の方が多くなっても未来電子は受け入れ続けます。
自分でやり抜くと決断した学生だけは受け入れ続けます。
もし今、自分学んでるな、と思ったなら、いますぐ学ぶことをやめましょう。
失敗をしまくりましょう。