さて、前回に引きつづき、福本代表の頭の中を公開していきます。
今回は、イメージができることはすべてできるといっても過言ではないというお話。
どれだけイメージできるかが、仕事ができるか否かに直結しているということなので、仕事ができるように成長したいと思うのであれば、イメージができるようになりましょう。っていうのが結論です。
イメージの力は強力
イメージができるようになると、やろうとしていることで成果を出すことができるようになります。反対にイメージがないと成果は出せません。
例えばプログラミング。
プログラミングにおけるイメージは、作りたいなと思ったものの完成形までのプロセスが見える、というか現地味のあるトーンで作りたいって自然と思うような状態になっている。
例えばセールス。
セールスにおけるイメージは、契約を獲得できるまでのプロセスが見えるから、どれだけ話が道を外れたとしても本流に戻しながら確実にゴールにたどり着ける。電話営業でも基本的には同じですが、達人領域に入ると電話相手の顔をイメージできるようになるというのはある。だから「もしもし」だけで契約になる人なのかがわかったりもする。
他にもいろんな技術においてこの「イメージ」というものは、人間生活をよりよくするのに役立っているのです。
そもそもイメージって何?って思った人のために辞書もみておきましょう。
( 名 ) スル
①心の中に思い浮かべる姿や情景。心象。形象。イマージュ。 「美しい-を描く」 「インドは暑い国という-がある」
②心の中に思い描くこと。 「 -していたものと実際は全く違った」
③〘心〙 目の前にない対象を直観的・具体的に思い描いた像。 「視覚的-」
大事なのは③ですね。目の前にない対象を直感的・具体的に思い描いた像。それがイメージです。
他人がイメージしたものは見れるのか?
あらゆる経験を積んだ人はこのイメージがより鮮明に、より具体的に見えるんですよ。
でもその人と全く同じイメージを見たいなんて思ってはいけませんよ。
他人のイメージは見えませんから。
仮にイメージが見えている人の話を聞いて、もし同じようにイメージが見えたとしたら、それはあなたにもすでにそのイメージができるだけの経験があったから。
赤ちゃんにイメージを伝えても伝わりませんよね。それと同じです。結果、あなたが伝え聞いたイメージも元をたどれば「言語」です。赤ちゃんに「言語」は理解できません。だからイメージを伝えても伝わらない。極論のようでそれがすべてです。赤ちゃんはすべてのイメージを上記③で行っています。
言語化せずに理解するのです。
例えば、あなたがWEBのマーケティングのプロだったとして、WEBマーケティングを何も知らないお客さんに対して、新しく始めるWEB戦略のイメージを伝えてもそれを理解するだけの経験がなければ完全には伝わりませんよね。だからイメージとは人それぞれ違ってくるものと言えるので、他人のイメージを見ようとしても見れません。
ではビジュアルで伝えればいいのか?
それも同じことです。
なぜなら、最終的に理解する時に言語によってラベリングされてしまうから。大人は何でもかんでも言語化してラベリングする。そしてラベリングされた要素の集まりに一喜一憂する。人間にはそのような傾向があるから、新しいことを始めようと思った時にまずは体系的にまとめられたラベルを知りたいと考えるのです。
ラベル ≠ イメージ
この法則を理解していればそれが無意味なことはわかるはず。
いくらラベルを知ったところで仕事はできるようにはなりません。セールステクニックを知ったところで契約は獲得できない。変数と関数の仕組みを知ったところでプログラムはかけない。つまり結論は、自分でイメージできるまでやるしかない!ということです。これはお客さんとの関係の中にも同じことが言えますよね。自身で体験して成長していけるような関わり合いが本質的には重要ということです。
がんばることで仕事ができるようになる
仕事ができる度合い = イメージの量×イメージの質×イメージできる領域
です。この3つが全部1だったら当たり前ですけど1ですね。
「がんばる」というだれでもできる行動で、仕事ができる度合いを増やすために掛け合わせる数字を増やすとしたら「イメージできる量」しかありません。だから反射神経でイメージが思い浮かぶようになるまで、継続的に練習するしかないのです。でも練習という言葉を間違えないで欲しいのでまた辞書を参照します。
[名](スル)技能・学問などが上達するように繰り返して習うこと。「英文タイプを―する」「バッティング―」「―問題」
練習とは繰り返して習うことなのです。習うというのは「教わる」ではないことに注意して下さい。ここで言う「習う」は同語源の「倣う」の方が適切です。
[動ワ五(ハ四)]《「習う」と同語源》すでにあるやり方、例をまねて、そのとおりにする。手本としてまねをする。「前例に―・う」
そうなんです!真似をするのです。できる人の真似をし続けた結果イメージができるようになるのです。これを真似ぶ(まねぶ)と言います。実は「真似ぶ」と「学ぶ」これも同語源ですね。
[動バ四]《「まなぶ」と同語源》
1 まねをする。まねをしていう。「鸚鵡、かねて聞きしことある大隊長のこと葉を―・びしなりけり」〈鴎外・文づかひ〉「みどりごの絶えず―・ぶも」〈かげろふ・上〉
2 見たこと聞いたことをそのまま人に語る。「この夢合ふまで、また人に―・ぶな」〈源・若紫〉
3 教えを受けて身につける。習得する。「琴、はたまして、さらに―・ぶ人なくなりにたりとか」〈源・若菜下〉
できる人の真似をして、新しいことを経験し続けるしかイメージできるようにはならないのです。
楽に上手くいくことなんて何もない
なぜ人間はイメージするのでしょうか。
イメージ = 認識すること
自分で体験していく中で自分の中に答えを見つけ、それを無意識に認識していくのです。
攻略法はありません。イメージできるようになるには愚直にやるしかないのです。
インターン生が未来電子にきて一喜一憂しています。
どうすれば成果をあがるのか?
どうすればこのシステムを作ることができるのか?
回答は、
イメージができるようになったらできるようになる
です。
ならイメージできるようになるためにはどうしたらいいのか?
それは教えてもらうのではなくて、自分で先輩の真似をしてとにかく量をこなし、その体験は無意識のうちに蓄積して、いつの間にか仕事ができるようになっていく。
仕事ができるようになるのが、楽しい・簡単・一瞬でできるようになるわけがありません。
がんばるしかないんです。さあ、今日もがんばりましょう。