突然ですが、まずはこちらの動画をご覧ください。
3分近くありますが、20秒程度で構いません。
クオリティや文脈はさておき、たしかに字幕のように聞こえなくもないと思った方が多いのではないでしょうか。
この記事は、そんな空耳から学ぶ「伝え方」のお話です。
相手には音しか聞こえない
先ほど見ていただいた映像には、字幕がついていました。
ご存知だとは思いますが、あの字幕は実際に実況者が言っている言葉とは何ら関係ありません。
しかしあのように字幕を出されて、それを見ながら聞くことで、あたかもそう言っているかのように聞こえてしまうのです。
反対に音だけを聞いても、字幕に書いてあるようには聞こえないでしょう。
つまり、情報は複数の情報と組み合わせることで一気に解像度が高まるということです。
これは普段の会話でも同じことが言えます。
あなたは、自分の発した言葉が自分の意図したまま
相手に伝わっていると思っていませんか?
これこそが、この記事のテーマです。
もう少し詳しく見てみましょう。
話し手はまず、頭の中で「こういうことを言おう」ということを考えます。そしてそれに適した言葉を選んで、発言します。
たとえその言葉が少し間違っていたり複数の解釈ができるものだったとしても、自分は何を伝えたいのかを頭の中で理解しているため、自分の発した言葉は非常にわかりやすいものだと勘違いしてしまうのです。
しかし聞き手にはどう伝わるでしょうか。
おそらく、話し手の頭の中が100%伝わっているということはほとんどありません。
しかもエントリーシートや面接のように高度な内容を扱うようになればなるほど、伝わる音や文字、つまり言葉の解像度も下がってしまうのです。
極端な話をすると、例えば「くも」と言われたとき、雲なのか蜘蛛なのかを聞き手は判断できません。
なぜなら、聞き手が持っている情報は「くも」という音だけだからです。
このように、話し手と聞き手では言葉の解像度がまったく違うということを常に意識しましょう。
言葉選びだけではない
言葉の解像度を高めるためには、はっきり話すことも意識しましょう。
特に電話やzoomといったオンラインでの会話は、思った以上に聞きとりづらいものです。
自分が話すときは頭の中に字幕が出ているため言葉もはっきりするのですが、相手に字幕は見えません。まさに冒頭の動画と同じ状況ですね。
自分ではハキハキ話しているつもりでも、実は緊張していて声がこもっていた、ということもよくあります。
面接やグループディスカッションでは、わざとらしいくらいはっきり話してみてもいいかもしれませんね。
最後に
言葉の解像度に関するお話でした。
日頃の何気ない会話はある程度やり直しができますが、面接などのやり直しがきかない場では特に気をつけたいですね。伝え方次第では、あなたの魅力も半減してしまいます。
オンラインでの伝わり方がよくわからないという方は、試しに知人とzoomを繋いで話してみるのがおすすめです。
ぜひわかりやすく魅力的な伝え方を覚えて、他の人と差をつけてください。