2022.3.30

ESの「なぜ当社なのか?」に対する答え方を、例文も交えて紹介します!

立教大学 インターン

根岸佳苗


はじめまして!
4月で入社5か月目になる根岸と申します。
私は23卒なのですが、ついに私の代も3月で就活解禁を迎えましたね。
今回は私の思考の整理がてら、就活で聞かれるESの「なぜ当社なのか」という問いに対する回答について、例文も交えてお話ししたいと思います(あくまで私の方法です!)。

正直に言って、私もESや面接は苦手です。
夏のインターンは10社くらい応募して全てがES落ちでしたし、自分が咄嗟に相手の期待を超える回答をひねり出せるほどの、優秀な人材ではないという自覚もあります。
しかし、そうやって失敗と改善を繰り返す中で、ほぼ100パーセント通過できるESの特徴は何かが分かるようになりました(文章が思いつくかは別ですが)。

私が思うに、ESの「なぜ当社なのか」の満点回答をつくるには、下記の3つが重要です。
・相手に伝えようとしている
・ESの型を理解している
・他のESとの差別化

それぞれを順番に説明していきたいと思います。

採用担当者に伝わる日本語で書こう!

「なぜ当社なのか」を考える前に、まず大前提として
・誤字脱字のない自然な文章か
・読みやすい日本語で書かれているか
・論理的な文章か
という点は守るようにしましょう。

「そんな当たり前のこと」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、志望動機づくりに没頭するほど客観的な視点が失われ、自己中心的で読みづらい文章になりがちです(私もそうでした)。
採用担当者は、分かりにくいESの文章を丁寧に解読するほど暇ではないため、読みづらいESは真っ先にゴミ箱行きになります。

これを防ぐためには、書き終わったESをしばらく放置してから、また読み直して校正する方法が有効です。

志望動機のテクニックを身に着けよう

「自分らしい文章を書こう!」と意気込む気持ちは大事ですが、志望動機にはテクニックがあります。
そのため学校のテストと同じように、型を覚えることである程度は対策ができます。

具体的には
・業界の志望理由
・業界内でなぜその会社なのか
・自分の強みをどう仕事に生かせるのか
・仕事を通じて何を成し遂げたいのか
といった内容を含めつつ、結論ファーストを心がけましょう。

もちろん字数制限や他の質問項目との重複もあるはずなので、全てを含める必要はありません。
自分の中で伝えたい事柄に優先順位をつけ、採用担当者が納得するような志望動機をつくりましょう。

「なぜ当社なのか」の例文

次に、ここまでの要点を踏まえた志望動機の例文を紹介します。
私が以前書いたESの一部を改編したものです。

Q なぜ当社を志望しているのですか

 応募理由は3点あります。1点目は、今まで世界になかった先端技術を世に広め、持続可能な社会に貢献できる仕事がしたいという就活軸から、化学業界に興味を持ったことです。
 2点目に、貴社は取り扱っている事業内容が広く、世界トップクラスの製品を保有していることから、よりニーズに合わせた価値提供が可能であると考えたからです。
 3点目に、貴社の座談会に参加させていただいた際に、チャレンジ精神の高さを感じ、その点が魅力的だと感じたからです。
 入社後には私自身もチャレンジを掲げ、お客様のニーズに合わせた課題解決を行っていきたいと思います。

この例文だと、1点目で業界の志望理由を、2点目と3点目で会社を選んだ理由を、最後に入社後の活躍イメージを書いています。
志望理由を3つにする必要は全くないのですが、業界を選んだ理由も含め、志望理由は複数あった方が、説得力があると私は思います。

ただし、上記の例文だと内容が薄いと思われてしまう可能性があるので、次に紹介する「差別化」も志望動機に組み入れるのがおすすめです。

他のESとの差別化について

面接に呼べる人数は、時間や人手の関係から限られています。
「読みやすくて、書いている内容も納得できるけれど、なんかどこかで見たことがある志望動機だなあ」と思われてしまうと、倍率が高い企業にはお祈りされてしまいます。

そこで重要なのが「自分の考えや原体験をいかに盛り込むか」です。
企業の扱う商材やサービスを、長ったらしく褒めたたえても差別化はできません。
他のライバルとあなたで違う点があるとすれば、それは今までの経験や、そこから得られたスキルや物事の考え方でしょう。

「私はこういう経験がもとで、こういう考え方に至りました。御社の考え方(社風、事業戦略、商品などでもOK)と親和性が高いと思うので、御社を志望します」

といった内容を論理的に伝えられれば、ライバルとの差別化ができます。

まとめ

今回は、なぜ当社なのかという質問に対するESの回答方法と、例文を紹介しました。
とはいえ、結局のところ一番大事なのは企業と自分のマッチングだと思います。
企業分析と自己分析、それらに基づいたマッチング要素の選定もしっかり行うようにしましょう。


この記事を書いた人

立教大学インターン

根岸佳苗