「地方公務員になるにはどのようにしたら良いのか知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
一般企業に比べると景気に左右されず、安定した収入を得られる公務員は、とても人気のある職業の1つです。
そこで今回は、地方公務員になるにはどうすれば良いのかについて、地方公務員の職種と併せてご紹介します。
地方公務員の代表的な職種について
ここでは、地方公務員の代表的な職種を6つご紹介します。
1つ目は、専門職です。
ここには、看護師、保健師、薬剤師、栄養士、獣医師などの特定の免許や国家資格を持った人が含まれます。
また、県や市が運営する公立学校教員や公立の幼稚園教諭なども専門職にあたります。
2つ目は、行政職です。
ここには、各市町村の小中学校や、役所などの地方自治体の組織などで働く地方公務員が含まれます。
学校であれば、学校事務として勤務し、備品整理や会計などの事務を担当することもあります。
役所であれば、健康や戸籍、ゴミ問題、福祉などといった地域住民の生活を支えるサービスを提供します。
3つ目は、公安職です。
公安職には、国民の平和のために働き、治安維持に関わる、警察官や消防士などの職種が含まれ、その多くが国家公務員です。
しかし、警察庁や公安以外で働く地方の警察官や、消防士は地方公務員となります。
4つ目は、福祉職です。
ここには、区役所、健康福祉局などで高齢者や障がい者、児童が対象となる社会福祉系専門業務や、児童相談所や社会福祉施設などで相談員や指導員として、相談・指導・調査を行う人が含まれます。
5つ目は、心理職です。
都道府県や政令指定都市の自治体に所属し、心理判定員や児童心理士として、心理相談・心理面接・心理学的援助や児童相談所のケースワーカー業務などに就く人が含まれます。
6つ目は、技術職です。
これは理系公務員ともいわれます。
機械、電気、電子、土木、建築、農学、化学などの区分があります。
採用数については、特に、機械、電気、土木、建築の4区分で多い傾向にあります。
地方公務員になるには?
地方公務員になるには地方公務員試験に合格する必要があります。
ここでは試験の基本的な流れや受験資格についてご紹介します。
- 基本的な流れについて
地方公務員試験の試験内容やスケジュールは自治体や職種によって異なりますが、ここでは試験の基本的な流れを確認しておきましょう。
まず、試験内容については、毎年2~5月に各自治体や団体の公式サイトで公表され、受験の申し込み開始は3~4月頃です。
筆記試験である一次試験は5~6月頃に行われ、内容は一般的に教養、専門、論文の3種類となっています。
回答の方式は、マークシートの五肢択一式です。
2週間~1か月程で一次試験の結果が発表され、合格すれば、7~8月頃に行われる二次試験に進めます。
二次試験では、一般的に集団討論や集団面接などが行われます。
2~3週間後に合否が発表され、合格者には個別面談で意思確認が行われます。
そして、ほとんどの職種では8~9月に内定者が決まりますが、11月頃に内定が決定する職種もあります。
採用決定後、新卒採用であれば翌年4月から、社会人や既卒者は10月頃から勤務が開始します。
公務員試験は併願可能ですが、試験日程が被ってしまわないように注意してくださいね。
- 受験資格について
受験先によって受験資格が異なります。
高卒程度、短大・専門卒程度、大卒程度といった区分があるため、大卒以外の方でも受験可能です。
また、採用時に22歳以上であれば、大学を卒業していなくても、ほとんどの大卒程度の試験が受験できます。
さらに、試験の種別や区分によって異なりますが、年齢制限があります。
高卒程度の場合は20歳前半、大卒程度の場合は30代前半、社会人経験者の場合は定年年齢以下であれば上限なしということもあります。
しかし、多くの場合、30歳前後が上限とされています。
まとめ
本記事では、地方公務員の職種と地方公務員になるにはどうすれば良いかについて解説しました。
地方公務員試験になるには、まず志望する職種を決めた上で、その具体的な試験日程や受験資格などを確認しておきましょう。
そして、地方公務員試験を突破できるように、しっかり学習を進めていってくださいね。